11月24日から開幕した地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンド。ここを勝ち抜いた2チームがJFL下位との入れ替え戦に臨むことができる。

戦っているのはおこしやす京都AC、FC.ISE-SHIMA、FC徳島、そしてクリアソン新宿の4チーム。

24日と26日の試合を終えて、1勝1分けのクリアソン新宿とFC.ISE-SHIMAが勝点4、1勝1敗のおこしやす京都ACが勝点3、そしてFC徳島が2連敗ですでに敗退が決定していた。

そして28日、すべての運命が決まる3日目の2試合がスタートした。

10時45分からキックオフされたのが、FC徳島対クリアソン新宿の試合。後者は引き分け以上で2位以内が確定する状況だった。

試合開始から19分、先制したのは敗退が決定していたFC徳島。左のストッパーで先発した秋月駿作が素晴らしいミドルシュートを叩き込み、先制を果たす。

しかしながら、ハーフタイムにクリアソン新宿が打った手が的中した。両ウイングバックを務めた瀬川和樹と高橋滉也の位置を交換し、中盤に森村昂太を投入する。

48分に大谷真史が裏へと飛び出して同点ゴールを決めると、さらに66分には森村昂太のクロスから瀬川和樹がゴール。見事な逆転で2-1と勝利を収めた。

試合後の記者会見には、采配を的中させたクリアソン新宿の成山一郎監督、逆転ゴールを決めた瀬川和樹選手、そしてFW岡本達也選手が出席したぞ。

そして、13:30からキックオフとなったのがFC.ISE-SHIMA対おこしやす京都ACの試合。

ISE-SHIMAはここまで大会5試合をすべて無失点で乗り切っており、得点はすべてセットプレーという「硬さ」で勝ってきたチーム。小倉隆史監督がこの大会に向けて見事な仕上げを見せている。

そしておこしやす京都ACは1日目のクリアソン新宿戦で敗北したために難しい状況に陥っており、この試合で勝利を収めなければ次に進むことはできない。土壇場の試合となった。

やはり得点が必要なおこしやす京都ACが攻勢をかける展開がつづく。しかしながらISE-SHIMAも粘りのディフェンスでゴールを割らせない。

おこしやす京都ACは後半、今季で引退となる元Jリーガー原一樹と尾本敬らも投入して猛攻を見せたものの、最終的にはISE-SHIMAの守備がそれをシャットアウト。

0-0のスコアレスドローで試合は終了し、FC.ISE-SHIMAが2位以内を確定。JFLへの昇格を争う入れ替え戦に出場することが決定した。

記者会見にはFC.ISE-SHIMAの小倉隆史監督、倉田樹選手、そしてキャプテンの谷口力斗選手が出席し、この6試合を振り返っていた。

なおクリアソン新宿とFC.ISE-SHIMAが出場する入れ替え戦は、まだスケジュールが発表されていない。

ただ、クリアソン新宿と対戦するのはJFL最下位のFC刈谷、FC.ISE-SHIMAの相手も東京武蔵野ユナイテッドFCホンダロックSCのどちらかになることが決定している。

レギュレーションは「JFLクラブの本拠地での一発勝負で、引き分けの場合はJFLクラブが残留」という地域リーグ組には非常に厳しいものとなっている。

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