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 その猫は「心頭滅却すれば火もまた涼し」と言ったとか言わないとか。鳥に執拗に突かれまくるも、好きなようにやらせている豪胆な猫がいた。

 本気を出せば猫パンチひとつでダウンさせることは可能だろうに、無駄な争いはしないタイプのようだ。

 

【画像】 無我の境地に達した猫

Willie Wagtail Attack

 この鳥は「ヨコフリオウギビタキ」でオーストラリアニュージーランドに生息する。攻撃的で縄張りを持ち、自分たちよりはるかに大きい猛禽類すらも攻撃するほどの気性の荒い鳥だ。

 おそらくここは鳥の縄張りだったのだろう。猫の頭に狙いをつけて、攻撃を繰り返している。だが猫はされるがままにそれを受け入れる。

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 やられてもやり返すつもりは一切ないようだ。この猫がどんな修行を積んだのかはわからないが、無我の境地に達しているようだ。

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 猫はゆっくりと腰を上げ、塀の上を歩いていくも、鳥の攻撃は収まらない。さらにもう1匹、仲間の鳥がやってきて一緒に攻撃を開始した。

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 「目には目をでは、全世界を盲目にするだけだ」と言ったとか言わないとか。屋根の上に登っても鳥たちの攻撃は続くのだが、猫が反撃にでることはない。

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 自然界において猫は割と強い捕食者である。鳥は格好の餌食となるはずなのだが、食べる者には困っていなかったのかもしれない。

 それにしても、攻撃は受けまくってるわけだから、普通ならとっとと逃げるか応戦するかするわけだがそれすらしない。

 真の強者の姿を見た気がする。そんな猫に、わたしはなりたい。

 
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無我の境地に達した猫。鳥にどつきまわされても一切動じず