このほどイギリスで強風に煽られた大木が倒れ、近くのパブが半壊した。店は営業を終了したばかりで客はいなかったものの、片付けをしていた店主が残っていたという。しかし偶然にもタバコ休憩でその場を離れており、奇跡的に回避した店主は「タバコに命を救われた」と恐ろしい体験を振り返っている。『The Mirror』などが伝えた。

ウェールズ南部ブリジェンドでパブ「The Star」を経営するシェリル・パウンドさん(Cheryl Pound、55)は現地時間27日の午前1時半、営業を終了して店内を片付けている最中だった。その片付けを全て終える前に、シェリルさんは一度手を止めてタバコ休憩をとることにした。

シェリルさんは「その日はとても風が強かったですね。でもそんなに心配はしていませんでした。そしてちょうどタバコを吸っていた時、“バキッ”という音が聞こえたのです。誰かが壁でも飛び越えたのかと思いました」と当時を振り返る。

そしてたばこを吸い終えて片付けに戻ろうとした次の瞬間、店のテラス席のあたりに巨大な木が倒れてきたのだ。シェリルさんはテラス席に戻る直前だったが、偶然にも足を止めたことで奇跡的に巻き込まれずに済んだ。

シェリルさんはスピリチュアル的なものを信じてはいないそうだが、「なにかに『後ろに下がれ』と言われた気がしたんです。その直後、目の前に木が倒れてきました」と信じ難い経験を説明した。

監視カメラが捉えた当時の映像にも、目の前が塞がれてしまうほどの巨木が勢いよく倒れており、これに巻き込まれていたらと考えると恐ろしいほどの光景だ。シェリルさんは「わずかにアドレナリンが出ましたが、何よりもショックが大きかったですね」と当時の心境を明かしている。その後、木を縫うようにして店の奥にいたドアマンのタナーさん(Tanner)と歌い手のロレインさん(Lorraine)もとへ駆け寄って状況を話した。

木が倒れた際の衝撃で大きな音が鳴ったようで、「あの大きな音を聞いた?」とシェリルさんは2人に尋ねたが、2人とも全く気がついてなかった。それから一緒に倒れた大きな木を見に行くと、2人も相当なショックを受けていたという。監視カメラの映像を確認したシェリルさんは「自分が倒れた木のこんな近くにいたなんて信じられない」と語っており、動揺を隠し切れない様子だった。

この木は倒れたままになっているそうだが、客席にあったパラソル付きのテーブル4卓と喫煙ブースが壊れる被害が確認されている。

タバコが私の命を救ってくれました」と笑って話すシェリルさんは、「私は迷信深い人間ではないけど、あの場には確かに何かがいましたね。喫煙所にいなければ、確実に命はなかったと思います」と不思議な体験についてコメントしている。

画像は『The Mirror 2021年11月27日付「Pub owner narrowly misses death as tree collapses while she smoked outside」(Image: TheStarBridgend/WALES NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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