現代女性の健康問題解決を目的に、医療コンサルティングや女性医療に関するプログラムや事業を企業と共に開発する株式会社ファムメディコは、子宮頸がんにまつわる20代女性の意識と実態を明らかにした調査結果を公開するとともに、子宮頸がん予防に対する国外や世代間での比較データをお知らせします。

11月はティール&ホワイトリボンプロジェクトが掲げる「子宮頸がん予防啓発月間」です。
子宮頸がんは子宮の出口(子宮頚部)にできるがんで、子宮がんのうち約7割程度を占めます。特に20代・30代の罹患者が増加しており、出産を迎える時期と重なることから「マザーキラー」と呼ばれています。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が亡くなり、また2000年以後、罹患者数も死亡率も増加しています。一生のうちにおよそ73人に1人が子宮頸がんと診断されています※。
※人口動態統計2018年(厚生労働省大臣官房統計情報部編)

予防には、HPVワクチンの接種、子宮頸がん検診の受診、禁煙が重要とされています。罹患者が増えている一方、日本では2002 年度以降生まれの女性のHPVワクチンの接種率は1%未満※、子宮頸がん検診の実施率は42.1%と諸外国と比較しても低く、罹患者数は増加の一途をたどっています。

※日本産科婦人科学会 https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%885%EF%BC%89hpv-%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3/
  • 「子宮頸がん」に対する若い女性の知識と意識

ファムメディコでは、子宮頸がんに関する20代女性の意識調査(※)をまとめました。
※子宮頸がんに関するファムメディコ 独自調査(インターネット調査 対象者:20代女性 n=100)

子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染である
20代で「知っている」と答えた人は28%

子宮頸がんは、発がん過程が解明されている/検診手段が確立されている/予防ワクチンがある、という観点から“唯一の予防可能ながん”と言われています。HPVワクチンは、避妊具では感染を防ぐことができないため、検診やワクチンによる予防が非常に重要です。今年11月、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐHPVワクチンについて、12~13歳のときに接種した世代は、接種していない世代と比べて、子宮頸がんになるリスクが87%低かったという調査結果を、King's College LondonのMilena Falcaro氏らは英医学誌ランセットに発表しました。
2010年からHPV ワクチン接種の公費助成が開始されました。2013年4月には予防接種法に基づき定期接種化されましたが、同年6月に積極的勧奨の差し控えとなったまま8年が経過しました。そのため、2000 年度以降に生まれた女性ではワクチン導入前世代と同程度の子宮頸癌罹患リスクに戻ってしまうことが推計されています。今年10月、厚生労働省の専門部会で対象者に接種を促す「積極的勧奨」を再開する方針が確認され、今後日本でも接種環境が進む可能性が高まっています。

子宮頸がん検診は2年に1度受けるべき
20代で「2年に1度以上の頻度で受けている」と答えた人は24%


子宮頸がんは初期症状がなく、自覚症状が現れた時にはすでに進行していることが多いといわれています。早期発見のためにも2年に1度定期的に検診を受診することが推奨されています。

一方で、子宮頸がん検診では子宮内膜症や子宮筋腫は見つけきれない
20代で「知っている」と答えた人は21% 必要なのは「経腟超音波検査」


子宮内膜症や子宮筋腫は20代にも多く見られる病気で、直接的に命の危険がなくとも、月経痛や過多月経・貧血の原因となっていたり、将来的な妊娠・出産に影響を及ぼす可能性もあります。発見には経腟超音波検査(経腟エコー)が必要で、その検査は子宮頸がん検診、いわゆる「婦人科検診」には含まれていません。「婦人科検診」と聞くと、子宮や卵巣の病気を広く調べていそうな気がしますが、そうではないため、注意が必要です。「子宮頸がん検診で問題がなかったから、子宮内膜症や子宮筋腫もないだろう」と考えるのは誤りであり、子宮頸がん検診とは別に、経腟超音波検査を実施することをお勧めします。これらの検査は同じタイミングで実施可能なので、婦人科検診や定期健診を受ける施設に、オプションで追加が可能か聞いてみることをお勧めします。

10年間の変化

近年、子宮頸がんと診断される20代女性は増加しています。1994年と2014年を比較すると、20代女性の子宮頸がん罹患者の割合は、1994年は10万人あたり24.9人でしたが、2014年は54.3人と、2倍以上に増加しています。現代では若い20代のうちから危機感をもって検診を受け続けることが重要です。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/02/14/documents/17_03.pdf 参照
  • 「子宮頸がん」に対する世界の動き

WHOとSDGsと子宮頸がん検診

2019年にWHOから公開された「ELIMINATION OF CERVICAL CANCER AS A GLOBAL PUBLIC HEALTH PROBLEM」(全世界的な公衆衛生上の問題:子宮頸がんの排除)についてのレポートによると、子宮頸がんの生涯における対策として1.ワクチン接種 2.検診 3.治療 4.緩和ケア の4つがあげられています。

WHOはSDGsへの貢献として「子宮頸がんがない世界」を目指して2030年に向けた3つの介入目標を立てています。
 1.少女が15歳までに規定のHPVワクチン接種を受けること(90%達成)
 2.女性が35歳と45歳の時に確実性の高い子宮頸がん検診を受けること(70%達成)
 3.子宮頸部病変を指摘された女性が治療とケアを受けること(90%達成)
さらに、SDGs 2030 (Sustainable Development Goals 2030)の項目3.4では「子宮頸がんの死亡率2030年までに30%減らすこと」を目標に掲げています。

世界諸国と比較すると、子宮頸がんの罹患者数は近年多くの先進国で減少している一方、日本では増加傾向にあります。20代女性10万人あたりの子宮頸がん罹患者数は、アメリカでは4.8人なのに比べ、日本はその約3倍の14.6人と多く、アジア44か国の中でも罹患率は、ワーストの状況です。(※1)
子宮頸がん検診受診率は、アメリカでは84.5%の人が受診し、OECD加盟国の平均が61.6%なのに比べ、日本はたった42.1%で、33カ国中5番目の受診率の低さです。(※2)

※1WHO(世界保健機構)CANCER TODAY 2020 (https://gco.iarc.fr/today/home)
※2OECD, OECD Health Data 2015, Nov 2015.

HPVワクチンの接種状況

子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐHPVワクチンに、再び注目が集まっています。日本ではHPVワクチンの接種推奨が2013年に中断されて以来、世界各国と比べても接種率が非常に低い状況が7年以上も続き、2019年での国内でのHPVワクチン接種率は1%未満にまで下がりました。世界の中でも、日本は子宮頸がん検診率・HPVワクチン接種率ともに低く、子宮頸がん罹患率の高さに影響していると考えられています。
グラフ:ハーバード公衆衛生大学院「HPV-J」 https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/hpvv-harvard 参照
  • ファムメディコの若い世代向けた健診推進の取り組み

ファムメディコでは、20代や若い世代の検診受診を推進するため、様々な取り組みを実施しています。

YOU健診ギフトチケット
YOU健診をオールインワンで受けられる女性専用健診施設『クレアージュ東京 レディースドッククリニック』では、健診プランを大切な人へ贈ることができる「健診ギフトチケット」を展開しています。
今年10月より、まだ婦人科検診などの経験のない20代や若い世代向けの「健診ギフトチケット」を提供開始。子宮頸がんはもちろん、子宮内膜症や子宮筋腫など女性特有の疾患を総合的にチェックすることができます。
YOU健診サイト:https://www.youkenshin.jp/
商品名  :ギフトチケット 子宮・卵巣、大腸、乳房の検査【20代におすすめのYOU健診】
販売元  :クレアージュ東京 レディースドッククリニック
販売価格 : 25,300円(税込)
販売サイト:https://creage-tokyo.stores.jp/

#ファーストYOU健診
「ファーストYOU健診」と称して健診を初めて受診する後押しとなるような情報発信や取り組みを展開しています。YOU健診 Twitterアカウント(@you_kenshin)では、女性に多い疾患や症状に関する情報発信のほか、初めての乳がん、婦人科検診に対する不安や疑問、そして健診の体験談や推奨する声を集約し、健診について一緒に考え、後押しすることを目指しています。
  • YOU健診 20代女性賛同者からの声

まつきりな さん
1997年生まれ。岡山県出身のタレント。渋谷クロスFM「まつきりなと樅野太紀の岡山ぶちあげラジオ」メインパーソナリティーや、BSフジ「DJ OSSHY ×まつきりな 推しナイト!」のレギュラーMCを務めるなど、ラジオ、イベント、テレビを中心に活躍中。

私は今年25歳の年になります。 PMSが年々酷くなり、健診してみたいなと思っていたものの、何から手をつけていいのか分からず行動に移せていませんでした。 今回を機に、女性の身体や自分自身についてもっと知識をつけ、同じような悩みを抱える方々に寄り添って発信していけたらいいなと思います!
とみい さん
1995年生まれ。埼玉県出身。現役の歯科衛生士でありながら、モデル活動やSNS、YouTubeでの活動を行う。ショートヘアが特徴的。落ち着いた雰囲気やライフスタイルが反響を呼び同年代のファンはもちろん、年上の年齢層のファンも多く獲得している。YouTubeチャンネル「とみいちゃんねる」で見せるおしゃれなライフスタイルや大人カジュアル派に刺さるファッションも人気を集めている。

わたしは今までがん検診を受けたことがありませんでした。いつか、、とは思いつつどこか他人事で、恥ずかしながら今回初めて耳にすることが多いことにショックを受けました。働く女性が多い今の時代だからこそ、検診を当たり前に。ということが大切だと感じます。いち医療従事者として、女性として、一人でも多くの人がこの「YOU健診」というプロジェクトに関心を持ち自分の身体を大切にできたらいいなと思います。
橋下 美好 さん
インスタグラムやYouTube、様々なファッション媒体でのモデル活動等、マルチに活躍するモデル・インフルエンサー。同年代から高い共感を受けSNSの総フォロワー数は100万人超え。UNIQLOASICStutuannaとの広告出演やタイアップを行い、ファンと一緒に変化し続けるニュータイプのインフルエンサーとして話題に。現在、アパレルブランド「sō4ū 」を立ち上げ、ディレクターも務める。

私はもともと体調を崩しやすく、それをきっかけに健康の勉強を始めたのですが、健康診断についてはまだ20代前半だから大丈夫だと避けてきました。 無症状のうちから定期的な健康診断を受けることが大切だと知り、これまで以上に自分と向き合おうと思いました。 とことん女性に寄り添ったクリニックなので通いやすいのもとても嬉しいです。 日々健康で幸せに過ごせるように、皆さんにも自分自身のからだと一度向き合ってほしいです。

設立から2年が経過し、各事業の実績を紹介するためにHPをリニューアルいたしました。
医療コンサルティング事業実績「クレアージュ東京 レディースドッククリニック開院支援」、女性の健康経営支援「YOU健診啓発活動」などを紹介しております。
また、多くの女性のみなさまからのお声を元に、みなさまに知っていただきたい女性医療に関するデータを公開いたしました。

ファムメディコHP:https://www.f-med.jp/

クリニック名 :クレアージュ東京 レディースドッククリニック
所在地    :東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル 北館17F
アクセス   :JR有楽町駅徒歩1分(中央西口・日比谷口)、日比谷駅直結(A3出口)
総院長    :浜中聡子
外来     :婦人科、乳腺外科、消化器内科
健診受付時間 :8:30~16:30
休診日    :日・月曜日・祝日
電話番号   :0120-815-835(9:00~16:00)
ホームページ :https://www.creage.or.jp/

会社名    :株式会社ファムメディ
所在地    :東京都千代田区丸の内2丁目7番2号
設立日    :2019年11月14日
事業内容   :医療コンサルティング事業
ホームページ :https://www.f-med.jp/

配信元企業:株式会社ファムメディ

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ