インターネット社会における大きな特徴の1つに匿名性がある。自分の正体を隠して別人になりすますことも可能だが、中国のネット上では「日本人になりすます人」も少なくないのだという。

 中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、一部の中国人が日本人に「なりすます」のはなぜなのかと問いかけるスレッドが立てられた。悪い意味でなりすます」訳ではないにしても、日本人を装ってネット上で活動している中国人は多いそうだ。

 スレ主は、中国ネット上には「日本人のようなハンドルネームをつけていても、実際には日本語があまりできず、明らかに日本人ではないネットユーザーがいる」と指摘した。動画サイトでもきちんと日本語を話すわけではないのに、日本人だとして配信している人もいるという。それで、なぜ日本人になりすますのか、なぜ韓国人なりすますことはしないのかと質問している。

 これに対し、「日本に興味がある中国人が多いからだと思う。または生まれつき劣等感があるからではないかな」、「誰かになりすますのは、自分に自信がないからだ」との回答が寄せられた。

 また、「外来的和尚好念経」という中国の言葉で説明する人もいた。これは「外から来た和尚の読経は良いものに聞こえる」ということで、外国の事物は珍しいので盲目的に信じてしまうことを意味している。

 ほかには、「日本好きの人たちの市場規模は決して小さくないからね」、「ページビュー数(PV)や再生数が稼げるからだよ。悪く言おうが良く言おうが、日本絡みであればPVや再生数は伸びるものだ」と指摘する人もいて、実利目的で日本人を装う人もいるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国の一部のネット民はなぜ「日本人になりすます」の?=中国