京都女子大学(京都市東山区/学長:竹安栄子)はこの度、女性が幸せな社会を実現するための支援を行うHAPPY WOMAN実行委員会(事務局:一般社団法人HAPPY WOMAN)と連携し、産学連携プロジェクト「Happy Action Labo」を開始いたします。

京都女子大学竹安学長とHAPPY WOMAN(R)️小川実行委員長

 京都女子大学は2020年に創基100周年を迎え、新たな100年に向けた目標として第2次グランド・ビジョン(※1)を策定しました。第1項目は、ジェンダー平等の実現に貢献する人材の養成、第2は、SDGs達成に貢献する大学、第3は多様性の実現と女性の生涯にわたる学びの支援、第4は世界の大学との連携、第5は新たな価値の創造です。特に第1のジェンダー平等の実現に貢献する人材養成は、日本社会にとって最重要課題の1つであると考えています。これに基づき「Happy Action Labo」は、社会の中で自ら手を挙げ、意思決定権を持ち、その意思を実現へと導く女性を育てることを目的としております。そして、「ジェンダー平等を実現するためのアイデア」をテーマに、学生と企業によるワークショップで議論を行い、3月5日に開催予定の『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』にて、学生によるプレゼンテーションを実施する産学連携プロジェクトをスタートします。参加する学生は、本プロジェクトに込めた想いに共感し、学部・学年に関わらず、積極的に参加意思を表明。全体を通して、学生自身が主体となり、プロジェクトは進行してまいります。
※1 京都女子大学新グランドビジョン:https://www.kyoto-wu.ac.jp/daigaku/vision/grandvision.html

  • プロジェクト内容

 本プロジェクトでは、「ジェンダー平等を実現するためのアイデア」をテーマに、3月5日に開催予定の『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』でのプレゼンテーションに向けて、11月から2月に企業と学生によるワークショップで企画をまとめていきます。HAPPY WOMAN(R)️と共に、HAPPY WOMAN実行委員会の委員でもある三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の吉高まり氏、女性応援ブランドのチョコラBB(エーザイ株式会社 コンシューマーhhc事業部)、LUX(ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社)もこのプロジェクトを応援します。

  • ジェンダーとSDGs/ESGを取り巻く社会背景

 2021年3月には、各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数を示す「The Global Gender Gap Report 2021」(※2)が世界経済フォーラムより公表され、日本の順位は156か国中120位でした。先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となり、ジェンダー平等への取り組みに日本が遅れを取っていることが分かります。経済分野については、管理職の女性の割合が低いこと(14.7%)、女性の72%が労働力になっているがパートタイムの職に就いている女性の割合は男性のほぼ2倍であり、女性の平均所得は男性より43.7%低くなっていることが指摘されています。
 一方、企業視点で見ても、ESG、SDGsへの取り組みを適切にアピールできなければ“選ばれない企業”となってしまう時代。特に社会課題に対して高い情報感度を持つ「SDGsネイティブ」(※3)である若年世代への対応はこれからの人事戦略の重要課題です。
※出典:日本総研

 現在のジェンダー平等の社会課題を知り、HAPPY WOMAN(R)️や応援各社と共に、学生自らが斬新なアイデアを発想し、幸せな未来について考える、産学連携プロジェクトを始動します。
※2 この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成
※3 「SDGsネイティブ」とは「ミレニアル世代」から「Z世代」の中でも、特に環境問題や社会課題に 強い関心を持ち、その解決に積極的に貢献したいと考える人々のこと

  • 京都女子大学竹安学長コメント

 本学の前身である「京都女子高等専門学校」は、甲斐和里子、大谷籌(カズ)子、九條武子の3人の女性の情熱と30万人の仏教婦人会の寄附を基金として設立されました。そのきっかけの一つが1910年、大谷籌(カズ)子と九条武子がロンドンに滞在中見聞した英国の女性参政権運動です。当時、全国規模に拡大する参政権運動の先頭に立ち、堂々と発言し運動を組織する女性リーダーたちの見識の高さ、その行動力が、女性のための高等教育機関設立の思いを強くさせました。大谷籌(カズ)子は「仏陀は・・・男女平等機会均等に扱はれたことは否定し得ない事実」と日頃から語っていました。女性の自立、ジェンダー平等への強い願いが本学設立の根底に流れています。創基100周年を期に彼女たちの想いに立ち返るべく、本プロジェクトを発足いたします。

  • HAPPY WOMAN(R)小川実行委員長コメント

 SDGs達成目標の2030年カーボンニュートラルを掲げている2050年に社会の中心となっているのは、まさに今の学生たち若者世代。世界中でさまざまな社会課題が叫ばれる中、世代や性別関係なく、すべての人々が互いを尊重し、パートナーシップで持続可能な社会を実現していく必要があります。今回のプロジェクトに積極的にご参加いただく学生の皆さんと踏み出すこの新たな一歩が、豊かで幸せな未来づくりに繋がると考えています。


  • 「Happy Action Labo」スケジュール

 
 京都女子大学で3月に開催予定の『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』に合わせて、本取り組みをご紹介する場として、プレゼンテーション・講演会に記者様もご招待をする予定です。また、本プロジェクトについてご質問や取材のお問い合わせも受け付けております。下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

参考)「Happy Action Labo」 HP
https://www.kyoto-wu.ac.jp/kwu-hwphal/

 京都女子大学は、建学の精神である親鸞聖人の体した仏教精神を基調とし、単に知識や技能の修得に止まらず、時代・社会がいかに変わろうとも人間としての真の姿を求めていく敬虔な姿勢の醸成をその根底に置き、いのちの尊厳に目覚め、人々の福祉に貢献しうる女性を育成することを教育理念としています。

 HAPPY WOMAN(R)️とは、持続可能な未来づくりの基盤でもある「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進し、活力ある社会実現を目指すプロジェクト。国連が制定している3月8日の国際女性デーの普及はじめ、すべての人が豊かに幸せな人生を送るための学びや行動に繋げる場を創出しています。

配信元企業:学校法人京都女子学園

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