クリスマスシーズンに向けて、アメリカの多くの家でイルミネーションの飾り付けが目につき始める時期だ。ところがフロリダ州に住む一家が11月上旬からイルミネーションを飾っていたところ、ルール違反として10万円超えの罰金が科される可能性があると通達を受けてしまった。業者に頼んだため自力で外すことは難しく、家主はそのまま飾り続けていることを『FOX 13 Tampa Bay』などが伝えている。

罰金の通達を受けたのは、米フロリダ州タンパ北西部ウェストチェース在住のマイケル・モッファさん(Michael Moffa)だ。マイケルさんは11月6日、専門業者に依頼して自宅にクリスマス用イルミネーションを設置してもらったという。

マイケルさんは「去年は業者への依頼が遅くなってしまい、イルミネーションを設置することができませんでした。なので今年の分は去年から予約しており、早めに取り付けることにしたのです」と早い時期に設置した経緯を明かした。

屋根を縁取るようにライトで飾られ、自宅前の庭に生えている木や植木にも鮮やかな電飾をたくさん取り付けており、昨年できなかった分の悔しさも込めて華やかな出来栄えとなった。

しかし設置してから2日後の8日、自治会より1通の手紙がマイケルさんのもとに届いた。そこには「早すぎるイルミネーションの設置は自治会ルールに違反している」という内容が書かれていた。

同地域では、イルミネーションを設置できるのは毎年11月の第4木曜日であるサンクスギビングデー(感謝祭)から翌年の1月15日までというルールが設けられている。今年のサンクスギビングデー11月25日だったため、マイケルさんは約3週間のフライングをしたことになる。

自治会は近隣住民から苦情を受けたそうで、手紙の中には「是正されない場合には一日につき100ドル(約11000円)、最大1000ドル(約11万円)の罰金を科すことになる」とも記されていた。

マイケルさんは「別にこのデコレーションが酷い見た目でもないですし、ライトが光れば子どもたちは笑顔で楽しんでくれていますよ。ガイドラインがあるのは知っていましたが、ちょっとこれは厳しすぎますよね」と自治会のルールや罰金に関して納得がいかない様子で話している。

マイケルさんの妻であるチェルシー・モッファさん(Chelsea Moffa)がこの件を自身のFacebookに投稿すると、予想外の自治会ルールに多くの人が驚き話題を呼んだ。

「このルールはいったい何なの!? 私だったら一年中付けっぱなしにするね」
「誰が早すぎるイルミネーションのことを気にするんだ? 多くの人はクリスマスが好きなんだからいいじゃないか」
オーストラリアでは半数の人が3月まで放置しているよ」
フィリピンでは9月から電飾を飾っているけどね」

この話題は「クリスマスの女王」と呼ばれる歌手マライア・キャリーの耳にも届き、Twitterで「個人的にはサンクスギビングデーの後に飾り付けて欲しいけど、お祭り事に関してルールを決めるべきではないと思う!」とマイケルさんたちの肩を持つような意見を述べている。

自治会の弁護人であるジョナサン・エリスさん(Jonathan Ellis)によると、自治会はまだマイケルさんたちに罰金を科してはおらず、実際に科すかどうかはこれから決めていくという。ジョナサンさんは「ルールは守られるべきではあると思いますが、自治会はルールの変更について議論しようと考えています」とコメントした。

なおマイケルさんらは屋根の上の電飾を自分たちで取り外すことができないため、自治会のルールに従うつもりはないと宣言している。

画像は『FOX 13 Tampa Bay 2021年11月21日付「‘A little too extreme’: Tampa family could face fines for putting Christmas lights up before Thanksgiving」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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