今シーズン、8年ぶりとなるBクラスに沈み、4位でのフィニッシュとなった福岡ソフトバンクホークス。
過去10年で6度の日本一と5度のリーグ優勝を誇ってきた常勝軍団だけに、今年はまさかとも言える結果となった。
今季は主力の相次ぐ怪我があったほか、シーズン終盤には9連敗(引き分け1挟む)もあり、ベンチではこれまでの明るいイメージとはとは違う重い空気が漂う場面が多く見受けられた。
そんな重い雰囲気の中、常にいつもと変わらずチームを盛り上げている男がいた。それが、松田宣浩内野手だ。
【動画】松田宣浩 シーズンオフ独占インタビュー
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松田といえば、ホームランを打った後にみせる「熱男」パフォーマンスでも知られる、チーム屈指のムードメーカー。
今季は若手の台頭もあってベンチにいる機会も増えた。それでも、プロ16年目を迎えるベテランは、チームの誰よりもベンチの最前線で声を出し、盛り上げた。
だが、今回シーズンオフに際し行ったインタビューの中で、そんな誰しもが抱く明るいイメージとは裏腹に、松田の口からこんな言葉が飛び出した。
「今季は結果もそうですけど、正直精神的にもキツかった」
今シーズンはチームが思うようにいかず、自身の数字も満足いくものが残せなかった上、若手の台頭もあり出場機会も減るなど、苦しいことが大半をしめた。
そんな苦しい中でもシーズン途中には史上44人目となる通算300本塁打を達成。
辛い中でどのようにしてメンタルを保ち、結果に結びつけてきたのだろうか。
「正直、キツイのはめっちゃキツイです。でもこれって、人に見せるものでも、言うものでもないと思います。これは誰もが通る道でもありますし、自分で解決するしか策はない。自分で噛み下して、『次出るときにやってやるぞ』とか、やってやろう精神じゃないですが、そう言う気持ちに変えようと思ってやっていました」
辛いのは皆一緒。それを自身の中でどう受け入れて次のパフォーマンスへ繋げていくかが大事だと松田は話す。
「そんな簡単に切り替えられないですけど、時が経つのって早いじゃないですか。でも落ち込んでいたりムズムズしてたって、誰もフォローしてくれる世界じゃない。逆に置いてきぼりにされていきます。そういったことも知っているので、今をしっかり理解して、現状を把握してやっていけたらいいかなと思います」
プロ野球という厳しい世界の中で16年もの間トッププレーヤーとして結果を残し続けてきたからこそたどり着いたメンタルのコントロール法なのかもしれない。
だが、一般社会で働く私たちにとっても、同じ境遇におちいることもあるだろう。そんな時は、「熱男流」メンタルコントロール法を思い出し、取り入れてみるのはどうだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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