社会学者の古市憲寿氏が、12月2日のツイッターで、新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株の出現を受けて、水際対策として国際線の予約を一律で停止する動きを見せたことに苦言を呈した。この対応には非難が殺到したため、帰国需要の対応を行うなど一部緩和の動きも見えている。

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 古市氏は「渡航の自由というのは、基本的人権の一つで、特殊な事例のパスポート発給制限でさえ、大論争になってきた。それが、ただの『要請』で簡単に渡航の自由を制限しようとするのは、常軌を逸している」とコメント。続けて、「非常時の緊急的な措置というけれど、じゃあこれから有事が起こるたび、国は何でもしていいんですか?」と問いかけた。

 これには、ネット上で「なるほど。まったく本当だ。さすがです」「こういう事。岸田さんのやばいところ。国のリーダーとしてはちょっとなんだかなーって感じ」と共感の声が聞かれた。その一方で、「また感染者広まって緊急事態宣言を出す方がダメージがデカいと思うんですけど」「良いんじゃない?だめかな。公共の福祉」といった声も聞かれ、今回の措置は致し方ないのではといった立場に付く声も聞かれた。

 さらに、古市氏が「有事」という言葉を用いたことには「今回はそもそも有事ではないのでは」「今回の措置が良いとは思いませんが。古市氏は有事をどんな時だと考えているのでしょうか」といった疑問の声も聞かれた。

 古市氏は同日の別ツイートでは、新規予約の一律停止が取りやめとなったことには「見直しは当然ですよね」ともコメントしている。

 今回のように古市氏がはっきりとした意見を表明することは珍しいため、かなり注目を集めたと言えるだろう。

記事内の引用について
古市憲寿氏のツイッターより https://twitter.com/poe1985/

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