米国防総省は2020年に発表した報告で、「中国は世界最大の海軍を保有している」との見解を示した。これは艦艇数で米国を上回ったためで、中国はその後もさらなる増強を進めている。そんな中国にとって、日本の海上自衛隊の実力は相当気になるようだ。中国メディアの網易はこのほど、「海上自衛隊の実力はどれほどか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、海上自衛隊の成り立ちについて説明した。第2次世界大戦での敗戦を受けて大日本帝国海軍は解体されたが、1954年7月に海上自衛隊が正式に発足したと紹介した。現在、隊員数は約4万5000人、艦艇の総トン数は約50万トンで、4個の護衛艦隊のほかに地方隊に分かれていると伝えた。

 そのうえで、海上自衛隊が保有する艦艇について、「準空母」としていずも型が2隻、ひゅうが型が2隻、おおすみ型が3隻の計7隻を保有していると伝えた。また、イージス艦としてこんごう型が4隻、まや型が2隻、あたご型が2隻の計8隻を保有していると指摘している。

 ほかにも、通常型のミサイル護衛艦や高速艇、通常動力型潜水艦飛行艇、掃海・輸送ヘリコプター哨戒機など、具体的な保有数を紹介し、海上自衛隊の装備がいかに充実しているかを伝えた。

 記事では、海上自衛隊の実力についての評論しているわけではないが、中国では「海上自衛隊の実力は決して軽視できない」との見方が多い。艦艇数で米国を上回った中国だが、海洋進出を積極化しているだけあって海上自衛隊の実力が気になって仕方がないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

世界最大の海軍を保有する中国が気にする「海上自衛隊の実力」