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 インドネシアのスンバ島には珍しい形をしたマングローブの木がある。まるで踊っているように見えることから「踊るマングローブ(Dancing Mangrove)」と呼ばれているそうだ。

 夕日を背景に水中から生え延びたマングローブの木々は本当に美しく、そして優雅に舞っているようにも見える。

【画像】 踊るマングローブの木

 インドネシアの小スンダ列島にあるスンバ島の面積は約1万1千平方キロメートル、40万人前後が住んでいる。

 スンバ島のワラキリ海岸は、穏やかな海、美しい白い砂浜が魅力の観光スポットだが、特に人気なのは、踊っているように見える不思議な形をした数十本のマングローブがの木々だ。

 毎日、夕暮れ時になると水が引いて、マングローブの木の根っこが見えはじめる。

 世界中のプロやアマチュアの写真家が、マングローブの写真を撮るためにワラキリ海岸を訪れるというが、その理由もわかる。

 夕日を背景に、ゆるやかなカーブを描くマングローブの木々は、ちょうどよい角度から見ると、まるで踊っているかのように見えるのだ。

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 湿地帯に生息するマングローブはは陸地の森林と同じく、さまざまな動物に対して生息環境を与えている。マングローブの根や幹、枝の広がりなどは多様な空間を創造し、様々な生物たちがマングローブに頼って暮らしている。

 スンバ島はかつて白檀の原産地で、豊かな森林に覆われていたが、過放牧や野焼きで荒廃し、現在の森林の面積は10%ほどになってしまったそうだ。

 マングローブの数も激減しており、現在スンバ島ではマングローブの植林活動が行われているという。

Sunrise at Walakiri Beach - East Sumba, Indonesia

 
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本当にダンスしているみたい!スンバ島名物の踊るマングローブの木