警察官

あまりにも悲惨な光景を目の当たりにした警察官が、精神的ダメージゆえに仕事もできない状態になった。そこで悩んだ末に遊園地を提訴したことを、『The Daily Star』などの海外メディアが伝えている。


■遊園地で起こった大事故

2016年のこと、オーストラリアにある遊園地で悲劇的な事故が起こった。乗り物がコンベアに運ばれ水中を移動する人気のアトラクションが故障し、1台がひっくり返り数名の客をつぶしたのだ。

その場に駆けつけた警察官のひとりだったアンドリュージェームス・メイニーさんは、現場で複数の遺体を見てひどい衝撃を受けた。


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■悪夢に苦しむように

事故発生から5日に渡り、アンドリューさんはアトラクションの入り口に立ち警備などの仕事を続行。しかし次第に精神的に参ってしまい、事故から5年がたつ今もトラウマに苦しみ、悪夢にうなされることも多いのだという。

そのアンドリューさんが昨年ケガを負い、しばらく職場を離れることに。そのとき診察にあたった医師が異常に気づき、「まずは精神的なケアを受けたほうがいい」と勧めたそうだ。

■PTSDで仕事も辞めるはめに

昨年12月アンドリューさんを診察した医師は「事故現場で見た光景ゆえにPTSD心的外傷後ストレス障害)を患っている」と診断。それを機に、アンドリューさんは仕事を辞めることにしたのだという。

その後に弁護士たちの勧めもあり、アンドリューさんは遊園地を提訴することを決意した。

この遊園地オープンしたのは30年ほど前だというが、リスク管理が不十分だったことが判明。事故の原因は機械の故障で、遊園地側も事故については責任を認めているという。


■フラッシュバックに苦悶は約半数

しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,721名を対象に調査したところ、全体の47.5%が「過去に起きた事件・事故を忘れられない」と回答した。

過去の事件・事故を忘れられない人の割合

仕事柄、負傷者や遺体を見た経験はあっただろうアンドリューさん。しかしつぶされた遺体複数を目の当たりにする衝撃はよほど強かったらしく、心に大きな傷を負ってしまった。

PTSDについては早期治療が大事で、診断・治療のタイミングを逃すと慢性化することがあるという。ショックなことから立ち直れずつらい思いをしている人は、精神科などで医師に相談してみてほしい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ 調査期間:2019年8月9日2018年8月14日
対象:全国10代~60代男女1,721名(有効回答数)

遊園地の事故で複数遺体を目の当たりに… PTSDを患った元警察官が園を提訴