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大阪府・50代のキャリコネニュース読者(教育・保育・公務員・農林水産)から、新卒で入った総合商社について「当時は相当なブラック企業でした」と振り返る声が届いた。(文:okei

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寮に入ると「お前の部屋はここな!」と指されたのはパイプの2段ベッドの上

男性は入社当時、会社の寮に入ることになった。大阪から東京の寮に着くと、そこは「会社の2階」だったという。

「部屋にパイプの2段ベッドが立ち並び、そのベッドの上を指さされて、『お前の部屋はここな!』と言われました。さらに、普通のロッカーを指さされて『お前のタンスここな!』と言われました」

つまり自分の部屋は無くベッドだけで、収納スペースもほぼ無い一室に押し込められたカタチだ。男性は「段ボール2箱しか持ってこなかった荷物をあけて広げることもできなかったのを覚えてます」とその狭さを振り返る。しかも働きだすと、かなりハードな長時間労働が待っていた。

「朝8時20分に出社して、夜中の0時半まで仕事をして、深夜に晩ごはんを作って、寝るのは毎晩2時過ぎでした。仕事が終わらないので、毎週土曜日はサービス残業をしてました。残業代は月に20時間だけ払うと決められており、『1日1時間だけ残業をつけていい』と言われました」

寮は会社の上なのだから終電も関係ない。会社としては働かせ放題だ。男性はさらに実態を明かす。

「実際は、1日6時間と土曜日の8時間の残業をあわせると、月に142時間のサービス残業をしてました。年間にして、約1700時間です。残業代としては、年間に約200万カットされてました」

劣悪すぎる労働環境で耐えた男性だったが、「それを3年間続けて辞めました」と報告している。

「ブラック総合商社で年間200万円分サービス残業をさせられた」とある男性の述懐