子供の戸籍を証明するための重要な書類である「出生届」。子供がいる人であれば馴染みのある書類だが、出産経験者でも、この言葉を知らずに読み間違えていることが、しらべぇ編集部が行なった調査で分かった。
■「出生届」を何と読む?
しらべぇ編集部では、全国10〜60代の男女410名を対象に「出生届」の読み方に関する意識調査を実施。
その結果、全体の36.1%が「しゅっしょうとどけ」、63.9%が「しゅっせいとどけ」と読んでいると回答した。
男女別では、「しゅっせいとどけ」と読んでいるのは、20代女性が80.0%と最多で、男性は50代が最も多く71.4%であることから、出産経験者も含まれるであろう女性のほうがわずかながら高い割に。
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■正しくは「しゅっしょうとどけ」
「出生届」の正しい読み方は「しゅっしょうとどけ」。出生とはその名の通り、子が生まれでることをいう。
正式には「出生届書」と呼ばれ、戸籍法等に基づき、出生の日を含む14日以内(国外で出生したときは3か月以内)に届出を済ませる必要がある。
また通常は役所で受け取るのが一般的だが、出産に立ち会った医師や助産師が記入する「出生証明書」の用紙と一体になっていることから、病院で出生届を受け取るケースも少なくない。
■病院での読み方は…
しらべぇ編集部が話を聞いた助産師の30代女性は、「外来で年配の助産師が患者さんに『しゅっせいとどけ』って説明しているのを見たことがある」という。その際、たまたま近くにいた医師から「本当は『しゅっしょうとどけ』って読むんだけどね。と、まだ新人だった私にこっそり教えてくれました」と話す。
なお、読み方については病院や人によってもさまざまで、意味が伝われば「どっちでもいいらしい」とも話していた。
■役所で恥ずかしい思いをした人も
ちなみに、検索エンジンで「しゅっせいとどけ」と入力するときちんと出生届と変換され、「しゅっせいとどけ」と読んでも、慣用読みとしては誤りではない。
しかし、ネット上では「市役所で『しゅっせいとどけ』って言ったら『しゅっしょうとどけ』て言い直された」「市役所で出生届をしゅっせいとどけと連呼して恥ずかしい思いをした」などと訂正されて赤っ恥をかいたとの声も。
公共施設などで手続きを行う際などには、正しい読み方を意識しておきたい。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年7月16日~2021年7月20日
対象:全国10代~60代の男女384名 (有効回答数)
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