皮・レザー

多くの人が好み、高いお金を払って購入する革製品。しかし、それが倫理的に問題のある行為だと主張する動物愛護団体が、衝撃的なキャンペーンを発表したことを、『New York Post』などの海外のメディアが伝えた。


■ヒューマンレザー商品とは…

国際的に知られる動物愛護団体『動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)』が、あまりにもショッキングなキャンペーンの開始を発表した。なんとヒューマンレザー、つまり人の皮を使い作った商品を売り出すと言い出したのだ。

当然、実際には人の皮を用いた商品を作るはずもなく、すべては革製品の製造・購買を批判するためのキャンペーンとのこと。これを通し「人間は動物にこんなにも残酷なことをしているのだ」と理解してもらうのが目的だ。

そこで人の顔がそのまま残るジャケット、血がついた靴やバッグなどを実在しないショップの商品として紹介しているが、どれも偽物とはいえかなりリアルに見える。


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■仰天の“サービス”も

このキャンペーンで、同団体は「アフターライフコレクション」なる架空のサービスも紹介。

「いつまでも家族とともに」「亡き愛する人の肌をハンドメイドアイテムにして大事にしましょう」などとサイトで呼びかけ、遺体を引き取り製品に仕上げるサービスや工程を紹介した。

剥製などを好む人もいるが、もしそれが野生動物などではなく人間だとしたら…。確かに恐ろしいことだ。

■凝った商品紹介やレビューも

商品の紹介も大変凝っており、ブーツの写真には「ほとんどの血液はどうにか洗い流しましたが、ときには血がしたたることもあるかと思います」といった紹介が添えられた。

購買者が感想を書き込むレビュー欄もあるが、そこには「皮を剥がし保存するのは大変だったでしょう」といったコメントも。これらも本物ではなく、団体が書き込んだものだ。


■団体の主張

このショッキングなキャンペーンを考えついた団体は、「牛の肌は、牛のもの」「牛だって殺されるときは怖い思いをしますし、痛みも感じるのです」「人間と同じですよ」とメディアにコメントした。

またサイトには「クローゼットの中を見て、あなたはゾッとしませんか?」「動物を使って作った商品の購買をひかえて」といった文章も並んでいる。

この団体は、毛皮を愛用するセレブを名指しで批判するなどし敵対することも多く、過去には歌手レディー・ガガとの確執も話題になった。

相手が大物であればあるほどメディアも取り上げ、主張も広く伝えられる。確かに印象に残る方法ではあるが、「趣味が悪い」という声も少なくはない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

「人間の皮で作った商品はいかが?」 動物愛護団体の“キャンペーン”に衝撃走る