よくかんで食べることの大切さを認識している人は多いが、実際食卓でこれを意識的に行っているかは別問題だ。全国「かむ力」調査(ロッテ・東京)によると、かむことをよく意識している人は全体の4割以下。夕食時一口あたりの「かむ回数」は、専門家の推奨は30回以上だが、実際ほとんどの人が30回未満だった。

 食生活の変化に伴う食事やかむことに対する意識変化の実態を明らかにすることを目的に、 47都道府県毎に20~60代の男女100人ずつ(有効回答数4,700人)に、10月23~27日に調査した。かむことへの意識、行動、知識面のどの設問においても全体的に好成績を収めたのは、1位が秋田(偏差値71)、2位が福島(同68 )。面白いのは、ご当地名産品の一口(10g)あたりに必要なそしゃく回数を評価した項目。秋田の名産品は「いぶりがっこ」で、一口あたりのそしゃく回数は66回。福島は「いか人参」でそしゃく回数は72回だ。逆に多くのそしゃく回数が必要な名産品順に並べると、首位は熊本の「馬刺しステーキ」で、一口あたりそしゃく回数は115回。続いて富山の「しろえび(から揚げ)」で105回、岐阜の「鶏ちゃん」で95回。これをかむ力の偏差値ランキングで見ると、熊本が34位(偏差値47)、富山は何と最下位の47位(同22)、岐阜が40位(同40)とどこも低空飛行だ。

 和洋女子大学の柳沢幸江教授は、「よくかむことによって口内環境の改善や肥満防止、その他集中力やストレス軽減にも影響するとの報告がある」とし、普段の食事で「よくかむこと」を意識して実践することをすすめている。

秋田と福島が高偏差値 全国「かむ力」調査