イエネコが毛糸やヒモで遊ぶのが好きなように、大型ネコ科であってもその魅力には抗えないようだ。
南アフリカのクルーガー国立公園内で観光客を乗せたジープが地面の溝にはまってしまい、けん引用のロープを出したところ、ライオンが釣れてしまったという。
ロープを口にくわえてひっぱるもんだから、車とライオンの綱引き合戦がはじまっちゃったようなんだ。ロープはライオンにとっての格好のおもちゃと化した。
Lion Plays Tug of War With Safari Jeep || Dogtooth Media
クルーガー国立公園の保護区内にある宿泊施設でツアーガイドをしているジャブラニ・サリンダさんは、ジープ(SUV)に観光客らをのせ保護区内を案内していた。
仲間のガイドにオスライオンのいる場所を教えてもらったサリンダさんがそこに向かったところ、ジープが地面の深みにハマってしまい、抜け出せなくなってしまった。
そこでサリンダさんは、車からけん引ロープを出し、ジープの後部に設置して仲間のガイドの車に引っ張ってもらおうとした。
ところが、仲間のガイドがなかなか到着しなかったため、自力で車を動かし脱出を試みたところ、抜け出すことに成功。
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その間ずっとロープはついたままだったのだが、それを見逃さなかったのがライオンだ。ロープの先を口にくわえて引っ張りだしたのだ。
まるで、猫がヒモにじゃれるがごとく、ロープで遊ぶ大きな猫、ライオン。ライオンがみたかった観光客らはこの光景に大喜びだったようだ。
このままライオンを釣りっぱなしにしておくわけにもいかない。サリンダさんは車を少しずつ前に進めるのだが、まけじとライオンもロープを引っ張る。
一旦はライオンの口からロープが離れたのだが、また戻ってきてロープをくわえ直し、二回戦がはじまった。
それからはずっとロープを放さない。もうこのまま、ライオンを宿泊施設まで連れていくしかない状態となってしまった。
映像はここで終わっているが、幸いなことに、その途中でメスのライオンの群れと遭遇。メスライオンたちに「あんた何やってんのよ!早く戻ってきなさい」と言われたかどうかはわからないが、ライオンはロープを放し群れと合流したそうだ。
大型ネコ科でも猫は猫。くれぐれも猫じゃらし的なものを目の前に晒さないよう気を付けよう、そうしよう。
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