ワクチン・新型コロナウイルス・予防接種・注射

新型コロナウイルスワクチンの接種を拒否していた50代の男性が、感染・重症化に続き死亡した。その直前に後悔を口にしていたこと、また遺族が悲しみに暮れていることなどを、『The Sun』などの海外メディアが伝えている。


■ワクチンを拒否した理由

イギリス・ウスターシャーで暮らしていたグリン・スティールさん(54)は、新型コロナウイルスの感染が拡大してもなおワクチンの接種を断固として拒否していた。動物を愛しビーガンでもあったため、ワクチン開発にあたり動物実験があったことがどうしても許せなかったのだ。

しかし秋に入ったころ風邪らしき症状を訴え始め、10月27日に検査を受け新型コロナウイルス陽性との診断を受けた。

急速に容体が悪化し集中治療室に入るとワクチン未接種を後悔し、「ワクチンを打って」と医師たちに懇願たものの、すでに感染し重症化していたことから、「今からではもう間に合わない」と断られてしまった。


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■「接種しておけば…」と後悔

「こんなに体調が悪くなったのは初めてだ…」「ワクチンを接種しておけば良かった」。妻のエマさん(50)にそう話したグリンさんはその後も弱り続け、11月10日には生命維持装置が必要な状態になり、同月16日に息を引き取った。

早めの退職、またその後の穏やかな生活を楽しみにしていたそうだが、老後を満喫することなくこの世を去ってしまった。

■妻がワクチン接種呼びかけ

ワクチン接種済みのエマさんはメディアに、「私を待ち受けているのは、さみしく孤独な老後です」「夫を慕ってくれた人たちに『亡くなった』と伝えるのは、本当につらいことです」と語った。

今はまだショックが大きく立ち直れていないエマさんだが、知人や関係者たちには「どうかワクチン接種を」と懸命に呼びかけているという。


■ワクチン接種への意識は分かれる

しらべぇ編集部が今年4月にツイッターユーザーを対象に実施した調査では、新型コロナウイルスワクチンについては「できるだけ速く接種したい」「急がない」「接種したくない」がきれいに3つに分かれる結果となっていた。

新型コロナワクチンを接種したい?

人それぞれの考えや事情があり、「ワクチンを接種しない」という人を批判すべきではない。ただ現在は変異株「オミクロン株」の出現もあり、日本も今後またしても厳しい状況に陥る可能性はゼロではない。最前線で治療にあたってきた医療者たちは、改めてワクチン接種、マスク着用、密の回避を呼びかけている。

「持病などはないがワクチンそのものに不安・疑問がある」として接種を迷っている人は、かかりつけの医師や相談窓口でじっくり話を聞き最善の決断を下していただきたい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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