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「外資系都内ラグジュアリーホテル」をわずか7日で辞めたという、キャリコネニュース読者からの経験談が寄せられた。埼玉県在住の30代前半男性は

「私はホテルの中でも宴会部門といって、披露宴などのパーティーや会議など大人数のゲスト対応をする部門で会場責任者をしておりました」

と語りだした。(文:okei

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「一流と呼ばれる人たちと働いてみたいと思い、転職をしました」

男性は、転職前は婚礼件数が多い都内のホテルで勤務していたが、いくつかの資格検定に合格し自信がついてきた時期に転職を考えた。

「一流と呼ばれる場所で一流と呼ばれる人たちと働いてみたいと思い、転職をしました」

「入社から3日間はみっちりと座学を行った」という男性。ところが、いざ現場に出ると宴会部門の上司とアルバイトスタッフに唖然としたという。

「上司によるマウンティングアルバイトスタッフによる嫌がらせ。唯一同僚(同じ立場)は普通の人でしたが、その同僚たちも上司のマウンティングに辟易していました」

なぜこのような状況になったのか。男性は理由をこう語る。

「私は中途採用で正社員、役職もキャプテンという前職と同じ待遇でしたが、アルバイトスタッフ達はそれぞれ10年以上正社員になれず、役職も私より下だったのです。中にはわざわざ大阪の同ホテルから東京に引っ張られたアルバイトもいました」

「彼らから見れば、どこの馬の骨かも分からない若造が急に上司として来たのだから、気分は悪かったのでしょう。ただ、宴会部門は大勢のスタッフチームワークが要求される現場です。そんな状態で良いサービスが出来るはずもありません」

すでに働いていたスタッフたちは、労働待遇に不満があったようだ。ホテルの仕事にやりがいを感じている様子の男性だが、初めから難しい立場に置かれてしまった。

保証人のサインをしてもらった両親に泣きながら謝罪し、退職

しかも組織は変革のタイミングで、男性の面接をした宴会部門の長は、男性と入れ替わるように独立が決まっていたという。いま思えば、マウンティング上司も必死だったのだろうと男性は振り返る。

「(上司は)自分の立場の強さを見せつけようと、現場に出てからの3日間、私は毎日15時間労働を強いられました。本来残業管理に厳しいこのホテルで、(宴会部門では)誰も自分を止められないと見せつけたかったのだと思います」

結局、男性は退職を決意した。しかし胸中は複雑だったようだ。

「このホテルで唯一良かったと思えたことは、3日間の座学の中で自分の考えるサービスと一流ホテルの考えが同じだったことです。だからこそ余計に悲しい気持ちになりましたが、こんな場所で働いていく事は出来ないと思い、保証人のサインをしてもらった両親に泣きながら謝罪し、退職をしました」

退職してから1年以上、当時の職場最寄り駅に行くことがトラウマになったという。怖いわけではなく、「気分が悪くなる」というから根が深い。「退職の手続きも人事に近くのターミナル駅まで来てもらい」手続きをしたそうだ。

「次の仕事はやりがいや給与よりも、中の人を優先しよう」と考えるようになったという男性。「あのまま続けていたら確実に身体を壊していたと思いますので、決して満足ではないですが退職して良かったと思っています」と心境を明かした。男性は現在、教育・保育関係で契約社員として働いている。

「一流の人たちと働きたい」と転職するも7日で辞めた30代男性 トラウマになるほど嫌がらせを受けた理由とは