5日、明治安田生命J2リーグ最終節の大宮アルディージャvsザスパクサツ群馬NACK5スタジアム大宮で行われ、3-1で大宮が勝利した。

J2残留が確定していない両チームの対戦。残留ラインギリギリの18位大宮はホームで勝利すれば残留が確定、一方16位の群馬は引き分けでも残留が確定するという状況だ。

勝てば自力で残留が決められる大宮は、前節のFC町田ゼルビア戦で負傷したMF小野雅史が外れ、MF奥抜侃志が起用された。ここ6試合勝利がない状況で、勝利で自力残留を掴みたいところだ。

対する群馬は前節のジュビロ磐田戦からスタメンの変更はなし。残留を争う中、GK清水慶記、DF畑尾大翔、MF岩上祐三、FW大前元紀、DF藤井悠太の5名は古巣対決となった。

互いに結果を残したい一戦。序盤はホームの大宮がペースを握り群馬ゴールに迫ると6分、黒川が左からのクロスに飛び込むと、ボックス内で河田がシュート。しかし、これは枠を取られられない。

サイドを中心に攻め込む大宮だったがゴールを奪えないでしる7、西村のサイドチェンジを奪った群馬がカウンター。自陣でボールを奪うと田中がドリブルで運び左へ展開。加藤がボックス内左からシュートを放つと、股を抜いたシュートがニアサイドに決まり、群馬が先制する。

痛恨の失点を喫してしまったホームの大宮。負ければ降格圏に転落する可能性もある中で16分、右サイドでボールを持った馬渡が縦に突破。そのまま鋭いクロスを送ると、黒川がボックス中央でダイビングヘッド。これはGK清水にセーブされるが、菊地が詰めて大宮が同点に追いつく。

大宮は24分にも決定機。馬渡が右サイドから鋭いクロスを送ると、ニアサイドに選手が飛び込むが僅かに合わず。GK清水がキャッチする。

29分には大宮が再びピンチ。失点と同じパターンで西村のサイドチェンジが田中にカットされカウンター。左サイドを仕掛けられるが、群馬はシュートまで持ち込めず、大宮は難を脱する。

その大宮は32分、左CKを獲得するとクロスが流れたところをボックス内で拾った翁長が左足シュート。しかし、これはサイドネットを揺らす。

それでも35分に大宮が似たような形で2点目を奪う。右サイドを馬渡が積極的に仕掛けると、深い位置からクロス。ニアサイドでクロスを受けた菊地が落とすと、最後は三門がミドルシュート。これがニアサイドに決まり、大宮が逆転に成功する。

大宮の1点リードで迎えた後半、立ち上がりはビハインドの群馬が押し込む展開に。大宮は後方でボールを回しながら時計の針を進めると、57分には左サイドからのクロスがクリアされると、こぼれ球を馬渡が左足でシュート。これは枠の右に外れる。

すると群馬は58分に大前を下げて進昂平を投入。前節の負傷をおして出場したキャプテンの大前がベンチに下がった。

押し込み続ける群馬は60分にもチャンス。ボックス内で細かくパスを繋ぐと右から平尾がクロス。これを投入されたばかりの進がヘディングシュートを放つが、GK南がセーブする。

すると大宮はここで反撃。62分、自陣からのロングフィードを黒川が受けると、ゴール前にクロス。これに河田が飛び込むにいくが、平尾がなんとかクリアしてピンチを脱する。

時間を使いながらも背後を狙う大宮は67分、相手のカウンターからのシュートをGK南がセーブ。この流れから河面がロングフィード。平尾と競り合った河田がボールを収め、前に出ていたGK清水の位置を見てシュート。GK清水の裏をかくシュートを鎮め、大宮が貴重な3点目を奪う。

2点ビハインドとなった群馬はさらに押し込んでいく。72分にはクロスを畑尾がヘディングで落とすと、最後はクロスを進がオーバーヘッド。しかし、枠を越えて行く。

大宮は75分に足を痛めた奥抜を下げて、佐相壱明を投入。群馬は82分に田中を下げて、白石智之を投入する。

2点ビハインドを追いつきたい群馬が終盤にかけても押し込んでいく状況。大宮は体を張って守り凌いでいく時間帯が続く。

大宮は87分にゴールを決めている河田と菊地を下げて、中野誠也、河本裕之を投入。今季限りの河本がラストマッチのピッチにリードした状況で立つこととなった。

大宮アディショナルタイムになっても攻勢をかけ群馬ゴールを狙っていく。群馬も最後までゴールを目指して戦うが、大宮はしっかり守備でも対応。結局そのまま試合は終了し、3-1で大宮が勝利し自力でJ2残留を確定。群馬は敗れたものの、他会場の結果、J2残留が決まった。

大宮アルディージャ 3-1 ザスパクサツ群馬
【大宮】
菊地俊介(前16)
三門雄大(前35)
河田篤秀(後22)
【群馬】
加藤潤也(前7)