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 新たな変異株「オミクロン」も広がりを見せており、海外では外出の際、新型コロナワクチン接種証明書を求められることがある。

 ワクチン接種はあくまで任意であり義務ではない。接種はしたくないが接種証明書は欲しい。そんなイタリアの男性が度肝を抜く方法で証明書をもらおうとした。

 シリコン製の筋肉を腕に装着してワクチン接種センターに出向き、その上から注射を打ってもらおうとしたのである。

 いくら精巧にできているからといってさすがに触ればバレる。ワクチン注射を担当していた看護師に暴かれ、警察に通報されたそうだ。

【画像】 シリコン製筋肉スーツの上からワクチン接種をしようとした男性

 12月2日イタリア北西部のビエッラにあるワクチン接種センターで、世にも奇妙な事案が発生した。

 センターを訪れた50歳の男性(名は非公開)が、シリコン製の筋肉を装着していたことが担当の看護師によって判明したのだ。

 当初、看護師が袖を上げるように頼んだが、上腕を部分的にしか見せようとしない男性を少し奇妙に感じたという。

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腕の違和感でバレる

 しかし、その違和感看護師が実際に男性の腕に触れた時に明確なものとなった。

 自分が触れている肌が、人間の皮膚や肉ではないことに気付いた看護師は、男性に腕を完全に見せるよう伝えた。

 すると、男性は偽の筋肉であることがわかるのを恐れてかたくなに拒否した。不審に思った看護師に「頼む、見なかったことにして欲しい。そしてこのことを誰にも言わないでほしい」と説得しようとした。

 結局、男性は看護師によって見過ごされることなく彼女の上司に報告され、上司はすぐに警察に通報した。

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ワクチン接種証明書を取得するため

 イタリアでは、感染者数が再び上昇していることから、ワクチン未接種の人々を社会的、文化的、スポーツ活動に参加させないという方針を1週間ほど前に発表していた。

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 英メディアThe Guardian』が伝えたところによると、男性は偽の筋肉スーツを着用していたのか、皮膚に何らかのシリコンを装着していたのかは明らかになっていないが、ワクチン接種を回避したかった男性は、偽の筋肉から打ったふりをして接種証明書だけを取得しようと試みたようだ。

 イタリアは、今月6日から有効となる「スーパーグリーンパス」の発表がなされて以来、初めてワクチン接種の予約数が大幅に増加していることが伝えられている。

 このパスは、既にワクチン接種を受けたこと、もしくはコロナ感染から回復したことを証明するものとなり、映画館や劇場、ジム、ナイトクラブ、スキーリフト、スタジアムなどにアクセスできるだけでなく、屋内のバーやレストランでも利用できるという。

 男性の偽の腕に気付いたフィリッパ・ブア看護師は、メディアの取材でこのように話している。

非常によくできた筋肉でしたが、色が本物の肌と微妙に異なっていました。

それに、静脈が全く見えませんでした。最初は、あれ?と思いましたがすぐに人工腕だと気付きました。

プロの看護師を偽の筋肉でだまそうとしたことを、とても不快に感じました。

Col braccio in silicone a fare il vaccino, l’infermiera: ≪L’ha definito un costume di scena≫

 また、ピエモンテ州のアルベルト・チリオ知事は、この1件を受けて次のように述べた。

医療従事者の迅速さとスキルに感謝する。パンデミックにより、私たちのコミュニティ全体の人命と社会的および経済的コストの面で、莫大な費用を要しているという犠牲に直面している中、このような事態は一切受け入れられることではない。

 なお、逮捕された男性は、詐欺容疑で刑事告発に直面することになるだろうということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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偽のシリコン製筋肉でコロナのワクチン接種を受け、証明書をもらおうとした男性。さすがにバレる