カターレ富山は6日、MF花井聖(32)との来季契約非更新による退団を発表した。

花井は下部組織時代から過ごす名古屋グランパスでプロデビュー後、徳島ヴォルティスV・ファーレン長崎ギラヴァンツ北九州を転々。2019年から富山に活躍の場を移した。

その初年度から主力としてプレーするなかで、2年目から背番号「10」に変更。だが、3年目は出番を減らして、明治安田生命J3リーグ15試合1得点、天皇杯2試合出場にとどまった。

3年を過ごした富山から契約満了で去る花井はクラブを通じて別れの挨拶をした。

「今シーズン限りでカターレ富山を退団することになりました。3年間応援していただきありがとうございました。3年前は富山のこと何も知らなくて、知ってる人もほとんどいなかったけど、この3年間で富山の素敵な場所をたくさん知り、たくさんの人と出会いました。3年前は何も知らなかった場所なのに、これで富山を離れると思うととても寂しく感じます」

「毎シーズン昇格という目標を掲げ、その目標を達成するために日々努力してきましたが昇格することが出来ずサポーターの皆さんには申し訳なく思っています。個人的には今シーズンの後半戦はなかなか試合に出られずチームの助けになれなかったことがとても悔しいですし心残りです。ですが3年間自分なりにカターレのために精一杯力を出し尽くしたつもりでいるので後悔はありません」

「もっと話したいことはあるのですが、文章が長すぎると皆さんも読む気なくしちゃうと思うのでこの辺にしておきます。最後にサポーターの皆さん、常に僕の背中を押してくれてありがとうございました。皆さんの声援のおかげで3年間頑張れました。お別れは寂しいですがまたどこかで会えるのを楽しみにしています」

「来年もカターレのために戦う選手たちには最大限の愛情を持って接してあげてください。負けることもあるでしょう。うまくいかないこともあるでしょう。文句を言うのは簡単です。ネガティブな言葉というのは選手の耳に入ってきたりもします。選手もスタッフもサポーターもひとつのチーム、家族です。うまくいかない、そういう時こそ皆さんの愛で前向きな声かけで背中を押してあげてください」

「成功も失敗も、良い時も悪い時も、共に感じ、分かち合い、共に進んでゆく、そんな素敵な関係であってほしいと願っています。皆さんが愛するクラブならばそうであるべきだと僕は思います。長くなりましたが、カターレ富山に関わる全ての皆さん、3年間本当にありがとうございました。今後のカターレ富山の躍進を心より願っています」

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