ひと昔前まで中国のネット上で手放しで称賛され「神話化」さえされてきた日本のものづくり技術。昨今の日本企業によるデータ改ざんなどの偽装問題が次々に発覚したこと、中国人消費者が理性的な目を持ち始めたことなどから、「匠の精神」や「職人気質」という言葉はかつてのような輝きを失いつつあり、逆に何かにつけて謝罪して済ませようとする「謝罪の精神」といった皮肉がよく見受けられるようになった。
 
 日本の製品や製造業に対する悪評が出回るようになった背景には、日中関係の冷却化もある。当然ながら、今なお日本製品の質の高さ、使い勝手の良さを高くし、称賛する中国人も少なからず存在するのである。中国のポータルサイト・百度に1日「小日本は・・・」と題し、日本の皮むき器の品質が非常に高いことを大いに評価する文章が掲載された。
 
 文章は「20年ほど使った日本の皮むき器、どう使っても手に馴染む。日本の小物というのは本当に使い勝手がいい」とした上で、まな板の上に2つの皮むき器を並べた写真を掲載。1つは中国製の新しい皮むき器で、もう1つは非常に使い古してあり、一部の部品が欠けてしまっている日本メーカー皮むき器だ。日本の皮むき器は柄の部分におろし金のような細かな鋭利な突起が付いており、少量のすりおろし器としても使えるようになっているというアイデア商品である。
 
 そして、それぞれの皮むき器アップにした画像を掲載するとともに、実際に台所で2つの皮むき器を使ってごぼうの皮をむく様子を撮影した画像を紹介。どちらも流し台に薄くむいたごぼうの皮が落ちており、両方とも上手くごぼうの皮をむくのに成功したことを伝えている。その一方で文章の作者が「国産品に取り替えても使えることは使えるのだが、中国製品の方は本当に、日本製品のような手に馴染む間隔が無いのである」と両者の差について紹介したことを伝えている。
 
 「使えることは普通に使える」製品と、「使えるのはもちろんのこと使い勝手がとてもよく手に馴染む」製品の間に存在する僅かな違いこそが、かねてより日本のものづくりが守り続けてきた強みなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) 

小日本よ・・・どうしてこんなに使いやすい皮むき器を作れるんだ!