店側からの「お知らせ」や「お願い」が書かれているケースが多い、店内の張り紙。ツイッター上では何やら、ローソン店内に掲出された「素晴らしいメッセージ」が話題となっているようなのだ。
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■何やら見慣れぬ単語が…
注目を集めているのは、ツイッターユーザー・凪咲凛音さんが投稿した一件のツイート。
「アパホテル内のローソンにこんな張り紙」とつづられた投稿には一枚の写真が添えられており、ローソン店内で撮影したと思しき張り紙の様子が。
こちらの張り紙は「プロデューサーの皆さんへ」という一風変わった書き出しから始まり、その後はイベント時に大活躍するサイリウム用の電池に関する情報や、感染症予防に対する呼びかけが続き、末尾は「2日間、推し事頑張ってください!!」という一文で締められていたのだ。
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■「このローソンは推せる」と話題
「プロデューサー」や「推し事」など、コンビニでは普通お目にかかれないフレーズが使用された張り紙を受け、思わず首を捻ってしまった人も多いことだろう。
じつは凪咲さんがツイートを投稿した翌日、翌々日に当たる11月27 、28日には千葉県・幕張メッセ イベントホールにて、ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』の10周年を記念したライブイベントが開催されていたのだ。
『アイマス』シリーズはプレイヤーが「プロデューサー」としてアイドルを育成するシステムが特徴的で、こちらに由来し、アイマスファンは「プロデューサー」「P」といった名称で呼ばれることが多い。
また「推し事」は「推しを応援するための活動」に他ならず、件のローソン店舗は小粋なメッセージを交え、幕張メッセに集った全プロデューサー達に熱いエールを贈っていたのだ。
凪咲さんのツイートには「推し事頑張ってください、っていう文面がめっちゃ好き」「このローソンは推せるな」「これは流石のローソン」「センスが最高すぎる」といった反響の声が多数上がっている。
また、別イベントの開催時に掲出されていた張り紙の報告談なども確認でき、件の店舗の「ノリノリ具合」が伝わってきた。
これは初音ミクマジカルミライ開催時の同店舗ですが
どうも狙っているとしか思えない。 pic.twitter.com/Ywj5rEWieJ— 新鶴仁衣菜@2021Y (@COLA_vitaminC) November 27, 2021
一方で今回話題となった張り紙には「惜しいな…」「これレギュ違反では?」などの声も少なくなく、じつはこちらの文面には「重大なミス」が存在するのだ。
なおローソン側はこちらの声をいち早く察知し、謝罪と共に内容を修正。こちらの真摯な対応ぶりにも注目が集まっているようで…。
■ローソン側の「ミス」とは?
アパホテル内のローソンにこんな張り紙 pic.twitter.com/CLDvRVEQP5
— 凪咲凛音@12/11横浜 (@kimurio) November 26, 2021
『アイマス』のライブイベントに参戦した経験のある人ならばピンと来たかもしれないが、じつは『アイマス』イベントで使用できるコンサートライトにはいくつかの注意事項が存在する。
今回のイベントでも、公式サイトの「注意事項」には「指定のコンサートライト以外の使用は周囲のお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので、持ち込み・使用は一切禁止とさせていただきます」と明記されており、ボタン電池以外の電池式のコンサートライトは使用不可となっていた。
そのため件の張り紙に書かれた「単4電池のご準備」というフレーズにモヤモヤを覚えたプロデューサーらが多かったのだが、こちらの声を受けてローソンは迅速かつ、真摯な対応を見せる。
修正されてました! https://t.co/FIW6LrrUDT pic.twitter.com/Ql8WHTNOqA
— だいきP@愛知Day1現地参戦 (@daikiP86894636) November 27, 2021
現地には「単4電池」の下りをまるまる削除しただけでなく、「電池の件ご指摘頂きましてありがとうございます。勉強になりました」「プロデューサーの皆様のADになれるよう精進致します」という、これまたユーモアあふれる追伸を添えた新たな張り紙が出現していたのだ。
店側がその気になれば、前出の張り紙のミスをしれっと隠すこともできたはずなのだが、失敗をごまかさず、真摯に受け止める姿勢にも評価が集まっている。
■張り紙誕生の経緯を聞くと…
今回張り紙が話題となったのはローソン「アパリゾートウエストウィング店」で、同店では付近でイベント事が開催される際、一風変わった張り紙が出現するのが半ば「お約束」となっている模様。
事の経緯について同店の店長・須賀氏に詳しい話を聞くと、「当店は幕張メッセやマリンスタジアムのイベントでご来店されるスタッフの方やファンのお客さまで成り立っているので、イベントに応じてコメントを考え、喜んで頂きたい思い、張り紙を掲出しております」という回答が返ってきたのだった。
大きなイベントの際は店外まで行列ができてしまうため、長蛇の列を並ぶ人々に少しでも笑顔になってほしい…という思いから、来店客との会話も接客的に行なっているというから微笑ましい。
須賀氏は「当店へのご来店者さま、ホテルへのご来館者さま、ホテル内スタッフの皆様を含め、全員を笑顔にすることが最大の喜びです」とも語ってくれた。
一連のユニークな張り紙は2020年9月頃、野球観戦のために訪れた来店客向けに作成したのが初となり、コンサートやイベント参加者へ向けての張り紙は、今年9月25日、26日に開催された「プロジェクトセカイアニバーサリーフェスタ2021」から大々的に実施されたという。
次回のイベント時はどのようなユニークな張り紙でユーザーを楽しませてくれるのか、今から期待が高まるばかりだ。
【店舗詳細】
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