動物好きの女性が、1匹の子猫と運命的な出会いをした。仕事帰りに路上でさまよっていた小さな野良の子猫を発見、しばらく様子を見ていたが母親の姿は見当たらない。
このままでは車にひかれてしまうかもしれない。女性は、背負っていたリュックサックに子猫を入れ、自宅へと連れ帰った。
今年7月末、クロアチアの首都ザグレブに住むマテアさんは、仕事が終わって自転車で帰宅中、混雑した交差点の道路脇に小さな毛玉の塊を発見した。
それは、ちいさな野良の子猫で、ひとりぼっちでさまよっているようだった。
交差点を行き交う人々は多かったが、誰も小さな猫のために立ち止まらず、子猫は行き場を失っていた。しばらく様子を見ていたが母親の姿は見当たらない。
ひとり怯えている子猫は助けを必要としているかもしれない。そう思った動物好きのマテアさんは、子猫のそばに近づいて行った。
[もっと知りたい!→]小さな子猫が道路をさまよっていた。放っておけないと一時的に保護したところ
子猫を手の中にすくい上げると、子猫は逃げ出すこともなく、すぐにリラックスした。その様子は、まるで誰かが助けてくれるのを待っていたかのようだ。
マテアさんは、背負っていたリュックの中に子猫を入れ、子猫が怖がらないよう、ゆっくりと自転車を走らせた。
リュックの中がお気に入りに
最初、子猫は音を立てていたが、中に入っていた服に包まれて居心地よくなったのか、眠ってしまった。
サラという10歳になる茶トラ猫の飼い主であるマテアさんは、助けたばかりの小さな子猫の健康状態があまり良くないことを、一目見て気付いていた。
ひとまず自宅へ連れ帰ったが、子猫がリュックの中であまりにも気持ちよく眠る姿を見て、マテアさんはそのまましばらく子猫を眠らせてやることにした。
ギズモと名付けられた子猫、サラさんと永遠の家族に
その後、サラさんはギズモと名付けた子猫を獣医院に連れて行き、検査をしてもらった。ギズモは、ノミや寄生虫の駆虫治療や水分補給を施されると、すぐに元気になった。
間もなくして性格を開花し始めたギズモは、やんちゃぶりを発揮。マテアさんの足首を掴んでじゃれたり、家の中を飛び回ったり、おもちゃで遊んだり。
出会ったとき、リュックに入ったことを覚えているかのように、マテアさんの背中に飛び乗ってきたりするようになったという。
私の家を安全な場所だと知ると、ギズモはすぐに落ち着き始めました。
朝、私が起きてコーヒーを飲む時には、膝の上に乗ってきて30分ほどうたた寝をします。また、仕事から帰宅すると、すぐに寄って来てじゃれつきます。
今では、ギズモなしの生活は考えられなくなりました。ギズモに出会えたあの運命の日に感謝しています。
すくすくと成長し、超子猫から子猫っぽくなってきたギズモ
子猫から猫へと成長しはじめたギズモ
なお現在、生後6か月になったギズモは、先住猫のサラとも仲良くしているようだ。そんな猫ズの日常は、マテアさんのインスタグラムアカウント『sara_the_ginger_cat』から閲覧できる。
written by Scarlet / edited by parumo
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