6日、プレミアリーグ第15節アーセナルエヴァートンが行われた。日本代表DF冨安健洋は右サイドバックとしてフル出場を果たしている。

 先制したのはアーセナルだった。前半アディショナルタイム、DFキーラン・ティアニーからの左クロスをペナルティエリア内で待っていたMFマルティン・ウーデゴーアが左足ダイレクトで合わせ、試合は0-1でハーフタイムを迎える。

 しかし、現在8戦未勝利のホームのエヴァートンも反撃。80分、FWデマレイ・グレイが敵陣ペナルティエリア手前左から放ったシュートはクロスバーに弾かれるものの、こぼれ球をFWリチャーリソンがヘディングで押し込んだ。スコアは1-1となる。

 そのまま引き分けかと思われた後半アディショナルタイム、敵陣中央左サイドでボールを受けたグレイがカットインしてミドルシュート。アーセナルのGKアーロンラムズデールも反応できないシュートが右ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らした。

 結局試合は2-1で終了し、エヴァートンリーグ戦9試合ぶりの白星を収めた。一方、アーセナルは前節マンチェスター・U戦に続く2連敗を喫している。

 なお、この試合で冨安が受けた危険行為に関して物議が巻き起こっている。問題のシーンは28分に冨安がタッチライン側でMFアランと競り合って倒れた後、DFベン・ゴドフリーが冨安の顔面を足裏で踏むかたちとなった。そのまま試合は続行されたものの、その後VARのチェックにより一時中断。冨安は顎付近に切り傷を負って出血していたが、最終的にゴドフリーへのカードは提示されなかった。

 この一連のプレーについて、現地解説を務める元イングランド代表DFのギャリー・ネヴィル氏とジェイミー・キャラガー氏は「ゴドフリーのプレーは意図的だ」「彼はとても幸運な男だ」とコメント。レッドカードに値するプレーであったとも指摘している。

エヴァートン戦に出場した冨安(写真左) [写真]=Getty Images