日本製品は高品質の代名詞だ。中国製品も近年は品質を向上させているが、中国人は今でも日本製品の品質は高いと感じているのだろうか。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本製品の品質は本当にそんなに高いのか」と質問するスレッドが立ち、中国人ユーザーらに意見を求めている。

 これまで中国人の間では、日本の製品と言えば「匠の精神」とか、「神話」などと言われて持ち上げられてきたふしがある。そのためか、スレ主の質問に対して「匠の精神は過去のもの」とか、「不祥事があってから信用できなくなった」という中国人がいる一方で、やはり日本の製品の質が良いのは認めざるを得ない、という中国人も多かった。

 実体験を紹介する中国人ユーザーも多く、日系の工場で働いているという人は、基準が非常に厳しいため、中国のサプライヤーと衝突してばかりだという業界の裏話を伝えている。この工場では、品質基準に達していないことが分かると出荷を停止し、作り直してから改めて出荷し、クレームが出ると徹底的に原因を究明して二度と同じ失敗をしないなど、「仕事に対する態度がまじめだ」と感じているそうだ。地元のサプライヤーには不評のようだが、この中国人は感銘を受けているようで「中国企業にも同じ態度を持ってほしい」と感想を述べている。

 また水道と電気の工事をしていたという中国人は、中国製品も悪くはないが、やはり日本などの海外製品と比べると耐久性や安定性で劣るのは事実だと指摘している。他にも、自動車メーカーに勤務している人が「六角レンチを買うなら日本製」と勧めているほか、「ちょうど昨日ドライバーで苦労したところだ」という別の人は、中国産のドライバーで3時間かけても外れなかったねじが、日本メーカーのドライバーに換えたらあっという間に取れたと紹介していた。

 このように、中国では今でも日本製品の良さを実感している人は多いようだ。これまでは日本製品を持ち上げすぎて「神話」になっていたとの指摘もあったので、日本製品の良さを冷静に判断できるようになったと言うことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本製品が高品質って本当か? 中国ネット「ああ、本当だ」