アメリカ在住の女性Redditユーザーの勤務先では、使わなかった年次有給休暇は翌年に加算され、更に、自分の有給休暇を同僚に譲ることも可能だ。
だが、そのことが原因でモヤモヤしていることがあるという。女性は、3人の子供を持つ同僚女性から有給休暇を6日分譲ってほしいと頼まれた。
その同僚は身内の死や病気で有給休暇のほとんどを使ってしまい、年内に2週間の旅行に行くだけの有給が残っていなかったのだ。
この女性は一度は同僚に休暇を譲ることを断ったが、わだかまりがあるようで、『Am I The Asshole(私って嫌なやつ?)』に投稿し、皆に相談した。
Redditに投稿された内容によると、27歳の女性投稿主は3人の子供を持つ41歳の同僚女性に、6日分の有給休暇を譲ってほしいと頼まれたという。
私の職場は、申告して承認されれば、年に18日間の有給休暇と無制限の病欠を取得できます。
有給休暇は、1月1日に加算され、使用しない場合は累積されます。また、それらを同僚に譲ることも可能です。
41歳の同僚女性は、毎月1日か2日ほど定期的に有給休暇を取っていた。
1月は、お兄さんが亡くなったため10日間、娘が病気になり4日間休んでいました。その結果、今年の残りの有給休暇は4日のみとなったのです。
すると、同僚女性は投稿主に有給休暇を譲ってほしいとお願いしてきたという。
いったん、その申し出を断った
投稿主は、「1年の最初の2か月で既に14日間の有給休暇を取らなければならなかったのは、身内の死や病気によるもので、彼女のせいではない」と、同僚女性の境遇も理解している。
だが、子育てしている自分の方が、投稿者よりも休息が必要だと言われ、悩んだ末、いったんは自分の6日間の有給休暇を譲ることを断った。
彼女の子供たちは、アメリカ国内での2週間の旅行を望んでいて、それは彼女の残っている4日間の有給休暇だけでは足りませんでした。
だから、私の有給休暇6日分を譲ってほしいと言ってきたのです。
私はパンデミック後にヨーロッパへの長期旅行を考えていたので、休みたくてもぐっとこらえ、累積日数を合わせると44日間の有給休暇を保持していました。
でも、彼女は自分の方が私より休息が必要と主張してきました。
確かに、子育てをしながら仕事を続けることは疲れるでしょう。言い分は理解できます。
投稿主から有給休暇は譲れないことを伝えられた同僚女性は、かなりショックを受けたようで、「子供たちの願いを叶えてあげられないのは、あなたのせいよ」と非難の声を浴びせたという。
Redditユーザーに相談
一度は断ったものの、わだかまりが残った為、「私って嫌なやつですか?」とスレッド内でユーザーらに相談したというわけだ。
投稿主に対して、ユーザーらからは次のような反応が寄せられた。
・絶対に違う。100%悪くないよ。同僚女性の事情はあなたには何の関係もない。子供がいるならいるで、彼女はもっと計画を上手に立てるべきだと思う。パンデミックの最中なんだから、今年じゃなくても来年旅行すればいいだけのことじゃない。彼女は、あなたがもし有給休暇を譲ってほしいと言ってきたら、同じことをしてくれるような人なの?
・あなたは嫌なやつなんかじゃない。年間18日の有給休暇しかもらえないなんて、自分はアメリカには住めないな。とにかく、あなたにも同僚女性に対しても、その境遇は気の毒に思うけど、彼女があなたに有給休暇を譲ってほしい理由はまるで母親であることを言い訳にしているかのようで、ひどいな。
・子供を持つことを決めたのは彼女の選択。時は金なりと言うように、あなたは有給休暇を貯めて、その分の時間を旅行に充てようと考えていたのだから、彼女に譲る義務なんてないわ。
・子供のいない人が子供のいる人より価値が低いとみられる最低の事例だね。あなたの時間は、彼女の時間と同じように貴重だよ。
・嫌な奴なんかじゃないよ。彼女が、あなたに罪の意識を抱かせようとするのが悲しいね。
・彼女のために自分の有給を譲る必要なんかないよ。NOって言っていいと思う。そしてその答えを正当化する必要もないからね。
・あなたの有給休暇は、あなたが時間を費やして仕事をした分のいわば報酬なのだから、あなたのものだよ。彼女があなたの給与明細を渡せと言うことができないように、あなたの有給休暇も譲れと主張できないはず。
・私は自分の有給休暇数日分を、家族、もしくは自身が病気という同僚が必要としていたから寄付するけど、このケースはなんかモヤっとするね。
・尋ねるのは何も悪いことではないわ。でも譲りたくないのならNOと言って全然かまわないと思うし、断られても相手を責めないことが大切よ。
・子供がいるからというのを理由にするのは良くない。有給休暇を消費することは子供の有無に全く関係ないからね。
・自分の有給休暇を同僚に譲ることができる会社なんて、聞いたことないからびっくりした。
・あなたは彼女の事情に責任を持つ筋合いもないし、責められる理由もない。
最終的には同僚何人かと協力して有給休暇を譲ることに
その後、投稿主は何人かの同僚と相談し、1人1日ずつ、計10日分の有給休暇を譲ったそうだ。最終的にその女性は、子供たちと過ごせる2週間の休暇を取ることができたことを明かしている。
投稿主は、「彼女はそれほどひどい人ではない」と締めくくっているが、この投稿は多くの物議を醸す結果となったようだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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