12月5日オランダ・レーワルデンで開幕した、カーリング北京五輪最終予選。混合ダブルスの日本チーム(松村千秋・松村雄太)の初戦であるアメリカ戦は同日17時からNHK・BS1で生中継予定だったが、急きょ放送中止となった。いったい何があったのか?

「放送開始時間、BS1にチャンネルを合わせたのですが、『カーリング ミックスダブルス北京オリンピック世界最終予選“日本×アメリカ”はお休みにします ご了承ください』という内容が表示されただけで、詳しい説明はナシ。最初はコロナ関連の問題が起きたのではと想像したのですが…。世界カーリング連盟のSNSをチェックしてみると“不適切な放送上の問題のため、ライブストリームや放送ができない”といった趣旨のコメントが出されていましたが、詳しい理由はわからず視聴者も混乱していたようです。ただ、現地のオランダで大会をサポートしているある企業が問題になっているらしいことがわかってきました」(スポーツライター)

 その企業とは、『EasyToys』というオランダの“大人の夜のグッズ”関連の企業。大人の夜の玩具を製作・販売しているという同社のロゴマークが会場のいたるところに設置してあり、氷上にも表示されているのだ。

「成人向けのグッズ関連企業のロゴが子供も見るスポーツ中継に映ることを、放送関係者は危惧したようです。日本のNHKだけではなく、欧米諸国でも問題視されたようで、日本の初戦の相手国のアメリカでも放送できない事態になってしまったようですね」(前出・スポーツライター)

 この騒動にSNSでは〈カーリング楽しみにしてたのに残念〉〈ミックスダブルスに続いて男子・女子も開幕するのに。中継されるのか心配〉といった声のほか、“海外の大人の夜のグッズ会社のロゴが映ったって日本の子供に悪影響があるとは思えない”の意見の一方、“スポーツ中継に性的なものを想起させる広告とかありえない”といった内容の意見が上がっている。

オランダはもともと性的なサービス産業の規制が緩やかなことで知られてます。ただ、だからといって大人の夜のグッズ関連の広告が国際的なテレビ中継にふさわしいかどうかは、わかりそうなもの。現地の広告代理店や運営サイドの確認が足りなかった面は否めないでしょう。『EasyToys』側は、放送中止に驚き『我々は合法的な』会社だと憤慨しているようですが…」(広告関係者)

 いずれにせよ、放送中止で不利益を被ったのは、大会に出場している選手や放送を楽しみにしていたファン。早期に問題を解決し、放送が開始されることが望まれる。

(石見剣)

アサ芸プラス