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イギリス第二次世界大戦時の砲弾(徹甲弾)が直腸内から抜けなくなったという男性が救急搬送されたニュースが伝えられた。爆発の危険性があるため、警察と軍の爆発物処理班が出動する大騒動となってしまったようだ。

 あくまでも男性の話だが、コレクションしている軍用品を整理していた時に、砲弾の上で尻もちをつき、うっかりお尻に突き刺さってしまったという。

【画像】 お尻に砲弾を詰まらせ緊急搬送された男性

 イギリスグロスターシャー州にある王立病院に緊急搬送された男性を診察した医師は驚いた。そしてすぐに地元警察に通報した。

 というのも、その男性の直腸内に砲弾が入り込んでおり、爆発の危険性があったからだ。

 軍用品の収集家を名乗るその匿名男性は、コレクションを整理していた際に、6センチほどの砲弾(徹甲弾)を発見し、床に置いたところ、その上で尻もちをつき、お尻に突き刺さって抜けなくなったと弁明した。

 病院側から通報を受けた警察は、国防省に爆発物処理班を出動させるよう要請。警察と爆発物処理班の双方が病院へと駆け付けたが、その時には既に男性の体内から砲弾は摘出されていたという。

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第二次世界大戦の砲弾は不活性だった

 その後、砲弾を調べたところ、第二次世界大戦中のもので不活性であることが判明した。

 当局はこのようにコメントしている。

砲弾は、しっかりとした厚みがあり、戦車の装甲を突き破るように設計された先の尖った徹甲弾でした。

不活性だったため生命のリスクはありませんでした。少なくとも他人の生命のリスクは、という意味で、本人はどうかわかりませんが。

 男性患者から砲弾を摘出したキャロルクーパー医師は、「砲弾が患者の腸を突き刺していれば、致命的だった可能性がある」と語っていることからも、男性が無事だったのは幸運といえよう。

 これまでにも、様々な異物が人々の腸内から摘出されるというニュースが伝えられているが、爆発物処理班が出動した事例は今回が初めてのようだ。

 なお、現在男性は退院しており、完全回復が見込まれているという。というか、尻もちで砲弾がお尻の穴にピンポイントで入るとか本当にあるのだろうか?

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 まあ何が起きてもおかしくない世の中だから、そういうこともあるのだろう。いろいろ興味深い事案であった。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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どうしてそうなった?第二次世界大戦時の砲弾がお尻に詰まった男性が緊急搬送