エフセキュアは、世界最小のシングルボードコンピュータであるF-Secure USB ArmoryのためのストレージソリューションとなるF-Secure USB Armory Driveの提供を開始したことを発表しました。ポータブルストレージソリューションには、使いやすさ、持ち運びできるコンパクトさ、そして他人が簡単に内部にアクセスできないような安全性が求められます。エフセキュアは既にアクセシビリティとセキュリティのバランスを備え、F-Secure USB Armory を市場に供給していますが、今回発表のF-Secure USB Armory DriveF-Secure USB Armory上で動作する暗号化ストレージソリューションとなります。

先進的サイバーセキュリティテクノロジープロバイダであるF-Secure (本社: フィンランド・ヘルシンキ、CEO: Juhani Hintikka、日本法人: 東京都港区、以下、エフセキュア) は、世界最小のシングルボードコンピュータであるF-Secure USB ArmoryのためのストレージソリューションとなるF-Secure USB Armory Driveの提供を開始したことを発表しました。ポータブルストレージソリューションには、使いやすさ、持ち運びできるコンパクトさ、そして他人が簡単に内部にアクセスできないような安全性が求められます。エフセキュアは既にアクセシビリティとセキュリティのバランスを備え、F-Secure USB Armory を市場に供給していますが、今回発表のF-Secure USB Armory DriveF-Secure USB Armory上で動作する暗号化ストレージソリューションとなります。

このストレージソリューションは、USB Armory用のファームウェアと、iOS用アプリの2つのコンポーネントで構成されています。USB Armoryのユーザーが無料でダウンロードできるファームウェアは、USB ArmoryにUSB Armory Driveの機能を追加するものです。iOS用アプリは、ユーザーのiPhoneを、このソリューションにより暗号化されたmicroSDカード内に保存されたデータの認証メカニズムに変えるものです。

このシステムによって保護されたコンテンツにアクセスするためには、ユーザーが持つiPhoneへのアクセスと、それにペアリングされたUSB Armoryへのアクセスの両方が必要となります。この2つの要素が連携されることで、microSDカードやUSB Armoryの紛失/盗難の際でも、データへの不正アクセスを防ぐことができます。また、ソリューションの暗号化キーをノートPCデスクトップPCに公開しないようにすることで、信頼されていないコンピューターや危険なコンピューターから情報を保護することができます。USB Armory Driveは、ICSのようにネットワークから切り離された環境や、企業経営に関する機密情報などクラウド上に保管したくないデータの移動に適しています。

エフセキュアハードウェアセキュリティの責任者を務め、USB Armory Driveの設計者であるAndrea Barisani (アンドレア・バリサニ) は、次のように述べています。

「USB Armoyはこれまで、技術面での専門知識を持ち安全なコンピューティングプラットフォームを必要とする企業やセキュリティ専門家などに求められてきました。しかし、安全かつポータブルなストレージは誰にとっても必要であり、それを容易に提供するのがF-Secure Armory Driveなのです。」

USB Armoryは他のUSBメモリと同じように簡単に使用できますが、システムのファームウェアを保護するための暗号化と多要素認証が追加されている点がユニークな点、そして強みとなっています。Barisaniのチームは、USB Armoryのセキュアブート機能とGoogleの透明性フレームワーク *1 を組み合わせることでこれを実現しました。これは、バイナリの透明性を実現するフレームワークの最初の成功例の1つとなっています。

USB Armory Driveは次の簡単なステップで使用できます。

  1. USB Armory DriveをPCに接続
  2. iPhoneアプリを使用し、USB Armory内のmicroSDカードのロックを解除/解読
  3. 解除/解読されたデータは、他のUSBドライブと同様にアクセスが可能


USB Armoryのファームウェアアップデートは、デスクトップインストーラーとデバイス自体の両方で追加の認証を受けます。この追加認証により、サプライチェーン攻撃における一般的な手法である悪意のあるアップデートによるシステムの侵害を防ぐことができます。

Google社のプロダクト・マネージャーであるRyan Hurst (ライアン・ハースト) 氏は次のように語っています。

エフセキュアによるファームウェア透明性の採用は、デバイスメーカーがサプライチェーンリスクの軽減を積極的に推進する方法を示す、素晴らしい例です。」

USB Armory の従来の機能に加えて、USB Armory Driveは以下の機能とメリットを提供します。

  • 1台のモバイルデバイスから複数のUSB Armoryユニットをコントロール
  • 追加のドライバやソフトウェアなしで、ノートPCデスクトップPC上で動作
  • 多要素認証とフルディスク暗号化の組み合わせにより、紛失や盗難にあったデバイスのデータを保護
  • 複数のmicroSDカードを暗号化 (AES) し、1台のデバイスで安全なストレージ機能を提供
  • 認証/暗号化されたBluetoothセッションによる帯域外のロック解除により、危険なPCや信頼できないPCでも暗号化キーの漏洩を防止

個人/企業用の発注情報を含むF-Secure USB Armory Driveの詳細はこちらのページをご覧ください (英語):

https://www.f-secure.com/armory-drive

その他技術的な詳細やサポートリソース:

https://github.com/f-secure-foundry/armory-drive

*1 https://binary.transparency.dev/

エフセキュアプレスページ:

https://www.f-secure.com/jp-ja/press

エフセキュアについて

エフセキュアほど現実世界のサイバー脅威についての知見を持つ企業は市場に存在しません。数百名にのぼる業界で最も優れたセキュリティコンサルタント、何百万台ものデバイスに搭載された数多くの受賞歴を誇るソフトウェア、進化し続ける革新的なセキュリティ対策に関するAIテクノロジー、そして「検知と対応」。これらの橋渡しをするのがエフセキュアです。当社は、大手銀行機関、航空会社、そして世界中の多くのエンタープライズから、「世界で最も強力な脅威に打ち勝つ」という私たちのコミットメントに対する信頼を勝ち取っています。グローバルなトップクラスのチャネルパートナー、200社以上のサービスプロバイダーにより構成されるネットワークと共にエンタープライズクラスのサイバーセキュリティを提供すること、それがエフセキュアの使命です。
エフセキュアは本社をフィンランド・ヘルシンキに、日本法人であるエフセキュア株式会社を東京都港区に置いています。また、NASDAQ ヘルシンキに上場しています。詳細はhttps://www.f-secure.com/en/welcome (英語) および https://www.f-secure.com/ja_JP/ (日本語) をご覧ください。また、Twitter @FSECUREBLOG でも情報の配信をおこなっています。

配信元企業:エフセキュア株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ