学校・教室

ナイフを握りしめた少年が、ある男子生徒のもとへ。先生を含む多くの人が見ている前で、首をいきなり刺すという傷害事件が起こった。その事件の経緯について、『Metro』などイギリスのメディアが伝えた。


■試験中に事件発生

2日、イギリス・マンチェスターにある学校で試験が行われ、10代の生徒たちが真面目に解答用紙に向かっていた。しかしそこにやって来た13歳の男子生徒がナイフを取り出し、別の男子生徒(14)の首をいきなり突き刺した。

この事件は、先生や他の生徒たちが見ている前で発生。まさかの事態に生徒たちも大きなショックを受け、取り乱した。


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■被害者の状態は…

「こんなやつ、ぶっ殺してやりたい」。そう言いながら襲いかかった生徒はその場で取り押さえられ、駆けつけた警官たちに身柄を確保された。

重傷を負った生徒は病院に救急搬送されたが命に別状はなく、傷を縫合されたあと、自宅に戻り休んでいると伝えられた。

■複数の生徒を逮捕

事件を起こした13歳の男子生徒には仲間がいたとみられ、同じく13歳の男子生徒、さらには12歳の男子生徒も警察に身柄を確保された。なぜこのような犯行を企てたのか、それぞれがどのような役割を担っていたのかなど現時点では不明だ。

逮捕された少年たちが被害者と仲が悪かったのかといった情報も、現時点では公表されていない。あまりにも大胆な犯行だが、死者が出なかったのは不幸中の幸いだった。


■学校側のコメント

学校側はこの件について声明を発表し、現場で冷静に対処した教職員と生徒たちを称賛。事件後も通常通りに授業を行ったこと、ショックを受けた生徒たちの話にもじっくり耳を傾けたことも明かした。

また生徒たちが安心して学校生活を送ることができるよう、今後しばらくは警察が学校を見守る予定だという。

日本の学校は、海外の学校と比較するとセキュリティが甘い。持ち物検査についてはいろいろな意見があるが、せめてナイフなど危険物が学校に持ち込まれることがないよう、保護者の協力を得ながら対策を練る必要がありそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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