2021年12月9日、格付け会社フィッチ・レーティングスは、経営危機が叫ばれていた、中国恒大集団の格付けを、シングルCから引き下げ、部分的な債務不履行(デフォルト)を意味する「RD」に認定した。12月6日には、中国恒大集団は、リスク管理委員会を設置すると発表していたが、海外投資家との債務償還についての話し合いは不調のままの状態で、中国政府が大規模な財政出動を実行しない限り、債務不履行を回避することは無理だとの見方が支配的だ。

 楽観的な専門家は「市場は折り込み済みです。再建できるとは全く見ていませんでした。中国不動産市場は暴落リスクが高まっています。中国人が中国で不動産を買いたくても買えないならば、日本で買えばいいわけで、日本の不動産は、逆に活気付くのかなと思います。だから、日本への影響は軽微です。むしろチャンスなのではないでしょうか。中国の不動産開発会社が破綻して、下請けの建設会社、販売代理店は、潰れるかもしれませんが、また、何か考えるでしょう。投資先のネタが一つ無くなっただけです。中国人の投資先を、日本が作ってやり、チャイナマネーを日本に引き込むべきだと思います」と話す。

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