2019年に放送され、大きな話題を集めたテレビドラマを映画化した『あなたの番です 劇場版』の初日舞台挨拶が12月10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務める原田知世田中圭、共演する西野七瀬横浜流星、浅香航大、奈緒、竹中直人、木村多江、生瀬勝久、佐久間紀佳監督が勢ぞろいした。

都内マンションで繰り広げられる「交換殺人ゲーム」に巻き込まれた新婚夫婦・菜奈(原田)と翔太(田中)の運命を描いた同名ドラマの映画版。テレビ版に引き続き秋元康が企画・原案を手掛け、「もしもマンションの住民会に出席したのが妻ではなく夫だったら」「交換殺人ゲームが始まらなかったら」というパラレルワールドを描く。

劇場版で“復活”を果たした原田は「こうして皆さんを前に、ご挨拶できる日が来るなんて、こんな幸せはありません」と喜びの声。多くのファンが駆けつけた客席を見つめながら「ここまで導いてくださったのは、応援していただいた皆さん、おひとりおひとりの力です。ありがとうございますのひと言」と感謝を述べ、「私たちも恩返しの気持ちで、(映画化に)臨みました。今はプレゼントをお渡しできた気持ち」と安どの表情だった。

そんな原田は、劇場版で横浜と初共演することに、ドラマで共演済みの田中にアドバイスを求めたと告白。この出来事を振り返った田中は「印象を聞かれて『いい子です』だけじゃ面白くないと思って。原田さんに『一度めっちゃキレてください』って(笑)。流星は流星でド緊張していたし、怒られてテンパった流星の姿が見たかった」と珍アドバイスをしたと明かした。これには当事者である原田と横浜は苦笑いで、「キレるなんて。お芝居が完ぺきでしたから」(原田)と場を和ませた。

また、司会者からは「映画公開前に行われた取材では、『同じタワマンにいたら、嫌なのは誰か?』という質問に、キャストの皆さん、大半が(田中演じる)翔太と答えていた」と発表される場面も。当の田中は「えっ、そんなに嫌われていたんですか?」と驚きつつ、「わからないでもないですね。すぐもめ事も起こすし、余計なことし過ぎですよね。暴走しなければ、もうちょっと違う解決策もあったかも」とさらなる新展開を想像していた。

取材・文・写真=内田涼

『あなたの番です 劇場版』
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