近年、さまざまな分野でトレンドとなっている“サステナビリティ”。食品の分野においては環境負荷が少なく、動物愛護にもつながる“植物性ミート”が急激な成長を遂げ、今やサステナビリティの観点からだけでなく、「単純に美味しいから」という理由で選ぶ人も増えてきています。

 筆者もそんな植物性ミートの美味しさに魅せられている一人。ハンバーガー店を訪れても、つい大豆由来の “ソイパティ”を使ったバーガーを選んでいます。ビーフパティに比べてヘルシーで、ジャンクフードだけど罪悪感なく食べられるところも魅力的なんですよね。

 しかし、一口にソイバーガーといっても、お店によってその味は大きく異なります。そこで今回は『ロッテリア』、『フレッシュネスバーガー』、『モスバーガー』、『バーガーキング』の4つの「ソイバーガー」を食べ比べてみました! それぞれの特徴をひとつずつレビューしていきます。

ロッテリアの「ソイ野菜バーガー」はクセがなくて食べやすい

407円
407

 まずは『ロッテリア』の「ソイ野菜バーガー」からいただきます。ソイパティレタス、トマト、スライスオニオンがトッピングされており、カロリーは約260kcal! ノンコレステロールのマヨドレッシングケチャップで味付けされています。同じように野菜がたくさんトッピングされている「クラシックバーガーJr.」が357kcalなので、かなりギルトフリーなバーガーといえるでしょう。

 パティは薄めですが、大豆独特の香りはあまり目立たず、クセが少なく食べやすい味。ビーフパティというよりはソーセージに近い食感ですが、言われなければ大豆とはわからないかも……! 大豆製品があまり得意でない人でも、最後まで美味しく食べられます。

ロッテリア』ではこの「ソイ野菜バーガー」のほかに、モーニング限定で「ソイ野菜チーズバーガー」(429円)も販売中。モーニング以外でも、「ソイ野菜バーガー」にプラス55円でチーズをトッピングすることもできます。

テリヤキソースとソイパティが相性抜群! フレッシュネスバーガーの「SOYテリバーガー」

480円(税込)
480円(税込)

 続いては、『フレッシュネスバーガー』の「SOYテリバーガー」をいただきます。こちらは100%植物性由来のソイパティだけでなく、糖質を約45%オフした低糖質バンズが採用されています。カロリーは272kcal、糖質は21.6g。通常の「テリヤキバーガー」は344kcalで糖質は28.5gなので、ヘルシーテリヤキバーガーを楽しみたいという人にはうってつけのメニューです。

 バンズはふかふかで、ソイパティは鶏つくねのようなもっちりとした食感。コクのある醤油麹ベースのテリヤキソースとソイパティは相性がよく、カロリー・糖質オフなのに満足感も抜群です! バンズ、レタスパティというシンプルな構成で、味付けもテリヤキソースとマヨネーズのみと、ミニマルに仕上がっているのも個人的に好みでした。

フレッシュネスバーガー』ではほかにも、アボカドを1/2個使った「SOYアボバーガー」(550円)も販売されているので、よりボリューミーなソイバーガーを楽しみたい人には、そちらもおすすめです。

モスバーガーの「ソイモスバーガー」は特製ミートソースを使っているのに後味が軽やか!

390円
390円

 続いては『モスバーガー』の「ソイモスバーガー」をいただきます。『モスバーガー』といえば、大手バーガーチェーンの間ではもっとも早くソイパティを開発した、言うなればソイバーガーの先駆者。「ソイモスバーガー」のほかにも、「ソイモス野菜バーガー」(380円)「ソイテリヤキバーガー」(380円)、バンズの代わりにレタスで具材を挟んだ「モスの菜摘 ソイモス野菜」(380円)など、モーニング限定メニューも合わせて11種類ものソイバーガーがラインナップしています。

「ソイモスバーガー」は、定番の「モスバーガー」のビーフパティをソイパティに変更したもの。カロリーは346kcalで、367kcalの「モスバーガー」と比べるとやや控えめ。奥行きのある味わいの特製ミートソースはそのまま使われているので満足感は変わりませんが、後味のあっさりとしたソイパティでより食べやすくなっています。

バーガーキングの「プラントベースワッパー」直火焼きの本格的な大豆パティが美味しい!

540円
540円

 最後にいただくのは、『バーガーキング』の「プラントベースワッパー」。昨年12月に発売されるや否や話題を集め、今年3月に定番化されたバーガーです。

バーガーキング』といえば、パティを直火焼きしていることが大きな特徴。大豆由来の植物性パティもブロイラーで直火焼きされており、包みを開けた瞬間スモーキーな香りが鼻をかすめます。

 通常の「ワッパー」同様、ピクルスレタス、トマト、オニオンパティに重ねられており、味付けはケチャップマヨネーズ。一口かぶりつくと大豆独特の香りを強く感じるので、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ソイパティの風味を楽しみたい人にすすめたいバーガーに仕上がっています。

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 実際に食べ比べてみると、通常のハンバーガーに同じく、ソイバーガーにもそれぞれのお店の色が強く反映されていることがわかりました。今回ご紹介したハンバーガーチェーン以外にも、近いうちに販売するためにソイバーガーを開発中というお店は少なくないようです。ぜひ、お気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか?

(撮影・文◎藤間紗花)

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