JALさんの本気っぷりがわかるデザインでした!

2021年7月から11月までの予定が…。

JAL日本航空)が2021年7月から国内線に投入してきた特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」3号機(機番:JA06XJ)が、2021年12月12日(日)のJL912便(沖縄15時15分発→羽田17時30分着)をもって特別塗装機としての役目を終えます。JALの歴史で初めて、尾翼のロゴ「鶴丸」が金色へ塗り替えられた、ユニークなデザインが、見納めとなるわけです。

この特別塗装機は「東京2020オリンピックパラリンピック大会」を直前に控え、大会のオフィシャルエアラインパートナーであるJALが、その機運を高めるため開会直前となる2021年7月20日に就航。同社では、同機のデビューまでに東京五輪デザインの「みんなのJAL2020ジェット」を2機就航させてきましたが、「みんなのJAL2020ジェット」3号機はそれまでの毛色と大きく異なるものとなりました。

3号機を担当したのは、JAL国内線フラッグシップエアバスA350-900の「JA06XJ」。先述のとおり、同機は「鶴丸」が金色になっているほか、胴体も”金”ベース。描かれた16人のJALがサポートするアスリートたちが、リボンのような金色の線でつながるといったデザインです。

なお、当初同機は、2021年11月末までこの塗装をまとって運航予定と発表されていましたが、結果的には少し後ろ倒しに。ファンにとっては12月になっても「『金の鶴丸』機を見れる・乗れる」という“嬉しい誤算”となりました。

そして迎えた特別塗装機としてのラストデー、羽田空港には特別なゲストが訪れています。

ラストデーの羽田は「五輪ムード」に

「みんなのJAL2020ジェット」3号機としての最終運航便のひとつ前で、かつ特別塗装機としての羽田発最終便であるJL913便(羽田10時55分発→那覇13時55分着)出発前には、同機の胴体にもその姿が描かれたJALアスリート社員、戸邉直人選手(陸上)、加納虹輝選手(フェンシング)が駆けつけています。

戸邉選手は「次回のパリオリンピックも”金の鶴丸”のように頑張りたい」と空港アナウンスでコメント。加納選手は東京オリンピックで獲得した金メダルを持参し、旅客へ披露。2名とJALのスタッフで横断幕をもち、同便の見送りを実施しています。同便が出発する搭乗ゲートには、歴代「みんなのJAL2020ジェット」のモデルプレーンがならび、関連の動画なども放映されました。

この日のフライトを終えた「みんなのJAL2020ジェット」3号機は、通常のJAL機の塗装に戻ります。ちなみに、同機の就航にあわせてJALでは、金色の特別塗装を施した手荷物運搬用のトーイングトラクターコンテナもデビューさせていました。同社によると、これらの車両なども、羽田のものは月内に、それ以外の空港のものはおおむね年内に、通常のデザインに戻す予定とのことです。

JALの特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」3号機を見送る様子(2021年12月12日、乗りものニュース編集部撮影)。