壁や窓に鼻を押しつける愛犬を見て笑っていた飼い主だが、あるとき「その行動は健康状態が悪いことを示す兆候」という事実を知り不安を覚えた。そこで獣医のもとで精密検査を受けたところ、「ただ好きでやっているだけ」という診察結果を言い渡されたという。問題はなかったものの、多額の検査費用を支払うことになってしまった飼い主と犬の話題を『People.com』などが伝えている。

オランダの首都アムステルダム南部ボーデグラヴェン在住のクリスティーン・ホーリアホークさん(Christine Holierhoek、27)と恋人のレミさん(Remi、32)は、愛犬“レオ(Leo、2)”を飼っている。

子犬の頃に農場で新しい家族を探していたレオと出会ったクリスティーンさんは「当時とても落ち込んでいた時期だったので、犬を飼えば必然的に外に出られるようになると思ったんです。レオがいた納屋に入るとレオの青い2つの目が私を見つけ、駆け寄ってジャンプしてきました」と一目でハスキーとカンガール・ドッグのミックス犬であるレオの虜になったそうだ。

今ではすっかり大きく成長したレオだが、あるときからレオがケージに鼻を押しつけて眠るようになった。この日を境にケージの中だけではなく、外に出たいときにはドアに、昼寝をしたいときにはソファーという具合に様々な場所に鼻を押しつけ始めたのだ。

鼻を押しつけることで歯茎が丸見えになった変顔の状態で眠るレオの姿に、クリスティーンさんやレミさんも笑いが止まらなかったという。その行動について特に疑問は抱かなかったが、ある記事で「犬が鼻を押しつける行動は、健康状態が悪いことを示す兆候でもある」という事実を知りクリスティーンさんは不安を覚えた。

「レオの脳にダメージがあったり精神的な問題があるのでは」と心配になったクリスティーンさんは、動物病院で検査してもらうことを決めた。不安な気持ちを抱えながら検査結果を待っていたクリスティーンさんに、獣医は驚きの結果を伝えた。

「あなたたちは、ただ鼻を押しつけるのが好きなだけの間抜けな犬を飼っているだけですよ。」

まさかの結果にクリスティーンさんは大笑いしたという。だが検査費用は200~300ユーロ(約2万5千~3万8千円)はかかったそうで、「レオは健康そのものでしたよ。今も昔も思いやりのある優しい子で、どんなことにも動じず自身に満ち溢れたおっちょこちょいな子です」と呆れながら笑っている。

なおレオはそのユニークな行動や美しい青い瞳が多くの人の目に留まり、専用TikTokアカウントには28万人以上のフォロワーがいる。レオの変顔を見た人々からは「たくさん幸せホルモンをもらえた」「可愛すぎるでしょ!」などの声が届いており、多くの人がレオの姿に癒されたようだ。

愛犬の異変にはつい心配になってしまうが、過去には野生のキノコを食べた愛犬の様子がおかしく慌てた飼い主が、獣医から「ハイになっているだけ」と伝えられたこともあった海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト