タイリーグ1部のサムットプラカーン・シティは、浦和レッズアカデミーコーチを指導するヘッドオブコーチングを務めていた吉田靖氏が監督に就任することを発表した。

 サムットプラカーン・シティは先月まで元鹿島アントラーズ監督の石井正忠氏が率いていたが、先月末で退任して同リーグの強豪ブリーラム・ユナイテッドの監督に就任。その後釜として吉田氏がサムットプラカーン・シティの新指揮官に就任することとなった。

 現在61歳の吉田氏は、國學院大學久我山高校、早稲田大学を経て日本リーグ三菱重工(現浦和)でプレー。引退後は浦和のコーチや総監督、ロアッソ熊本監督などを歴任し、2007年にはU-20日本代表監督としてFIFA U-20ワールドカップでベスト16進出を果たした。2017年からは浦和の下部組織でコーチや監督などを務め、昨年、ヘッドオブコーチングに就任していた。

 サムットプラカーン・シティは、2019年シーズンには元サンフレッチェ広島強化部スカウトの村山哲也氏が監督を務めていた。その後任として石井氏が就任しており、3人連続して日本人監督がチームを率いることとなる。今シーズンはここまで3勝5分け7敗の勝ち点14で16チーム中13位と低迷しているが、吉田新体制で年明けに再開される後半戦での巻き返しが期待される。

文=本多辰成

吉田靖氏(写真は2012年のもの)[写真]=Getty Images