withコロナ時代の「ホノルルマラソン2021」は、前日のカラカウアメリーマイルを含め、現地時間12月12日(日)に開催した、フルマラソン、10Kラン&ウォークを合わせ、約1万人のランナーが参加しました。当日は明けない空に打ち上がる花火の中、それぞれの思いを抱え、ランナーはフィニッシュに向けてスタートしました。

スタート風景

スタート風景

 新型コロナウイルス感染の影響により、2020年大会は、バーチャル開催となり、リアル大会は2年ぶりの開催となりました。2021年もその影響は小さいものではなく、今大会には、トータル約16,000人がエントリーしたもののスタートの人数は約1万人にとどまる結果となりました。本大会の開催に際し、ホノルルマラソン協会会長、ジム・バラハルは、「本当に開催できるか、不安もありました。ホノルル市、市長の理解と協力を得て、開催できることとなりました。例年に比べると規模は少し小さくなりますが、安全なレースを実施します。我々ハワイのローカルの皆も、この大会が復活し、家の外に出て健康的な活動をすることができることをとても喜んでいます。そういう意味で、規模の大小にかかわらず、本大会の開催は非常に大きな意味を持つものと考えます」と語っています。

 大会運営においては、withコロナ時代の初開催として様々な対策を実施しています。ナンバーカード(ゼッケン)の受け取りには、ワクチン接種証明もしくは48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を必須としたほか、エイドステーションの約半数を、今までの手配りから、ランナー自身がマイカップで水を汲むセルフサービス式に変更。また、完走メダル、完走Tシャツをボランティアスタッフによる配布からランナーがピックアップする形式に変えるなど新しい形の試みを導入しました。

 レース結果は、男子はエマヌエル・サイナ(29歳・ケニア)が、2時間14分32秒で、女子はランニ・マルシャン(37歳・カナダ)が2時間41分25秒でともに初優勝しました。日本から参加した鈴木彩子さん(49歳・東京都)は「ホノルルマラソンマラソンを初めて走ってから毎年参加していたので、開催するならこれは絶対行きたいと思って無理してきました。2年ぶりだし、アロハタワーが見えた瞬間泣きそうになって。ずっと楽しく、ずっとキツかったんですけど、ゴールしてみると楽しい方が勝っちゃいました。やっぱりホノルルマラソンは特別な感じがします」と語りました。

 様々な新しい取り組みを実行した49回大会を終え、1973年にスタートしたホノルルマラソンは、2022年12月11日に50回目を迎えます。制限時間がないフルマラソンとして、地元ボランティアによるアロハスピリッツ溢れる大会として、長きにわたり多くのランナーに愛されてきたホノルルマラソン。ジム・バラハルは、「今回スタートラインに立たないという判断をした方もいらっしゃいましたが、多くの皆さんは、走りたくないのではなくて、気持ちは走りたかったのだと思います。来年は今回の参加が叶わなかった皆さんが心から楽しんでいただける記念すべき50回大会を実施します」とコメントしました。

ホノルルマラソン2021大会概要】

■大会名称  :ホノルルマラソン2021

■開催日時  :2021年12月12日(日)午前5時00分スタート

        *フィニッシュエリアのサポートサービスは

        午後2時まで実施しています。

        (全ての参加ランナーはタイムにかかわらず

        完走することができます)

■競技種目  :フルマラソン(42.195km)・フルマラソン車椅子(42.195km)

        10Kラン&ウォーク(10km)

■主催    :HONOLULU MARATHON ASSOCIATION(ホノルルマラソン協会)

■協賛    :日本航空/ミズノ

■エントリー数:16,083人(内日本人557人)

         <内訳>フルマラソン11,385人(内日本人413人)

             10K ラン&ウォーク3,518人(内日本人98人)

             カラカウアメリーマイル:1,180人(内日本人46人)

■出走者数  :9,768人(内日本人 181人)

        <内訳>フルマラソン 6,463人(内日本人117人)

             10Kラン&ウォーク 2,527人(内日本人48人)

             カラカウアメリーマイル 778人(内日本人16人)

スタート風景