大阪・キタエリアにある梅田の飲み屋街のひとつ、堂山町。「飲み会といえばここへ行け!」というほど、居酒屋はじめ数多くの飲食店が立ち並び、活気にあふれています。その中にある24時間営業の『堂山食堂』には、おもしろい料理があるのです。その名も「こぼし麻婆豆腐」と「名物ハムカツ」。特にお目当てにしていた麻婆豆腐は、ご覧の通り、お皿から大胆にこぼれているではありませんですか!

 メニューには「白いカレーライス」や「ブラック焼きそば」など気になる一品が揃っていますが、まずはこの名物料理を食べないことには始まりません。では、さっそく食べてみましょう。

アツアツの湯気が立つ「こぼし麻婆豆腐」。そのお味は?

「こぼし麻婆豆腐」495円(税込)
「こぼし麻婆豆腐」495円(税込)

 最初に現れたのは、お椀から下のお皿まで滝のようにあふれた「こぼし麻婆豆腐」。そしてアッツアツで湯気もすごい!

 まずは、麻婆をひと口。ちょっと甘めに仕上げられた麻婆で、辛さは控えめです。ひき肉と豆腐、青ネギがまったりと濃厚な麻婆に絡んで旨みたっぷり。飲んだ後のシメでも、胃にやさしい味わいです。お茶碗一杯程度の量なので、朝に食べる量としては食べやすく、冷える朝に染みました。

こぼし麻婆豆腐と単品白ごはん
こぼし麻婆豆腐と単品白ごはん

 濃厚な麻婆には白ご飯が必須。もちろん麻婆丼にするために白ご飯も注文済み。現在、本店ではランチや定食はやっていないとのことで、単品同士で注文することをおすすめされました。白ごはんはメニューに記載されていませんでしたが、気軽に聞いてみると出してくれますよ。白ごはんにたっぷり乗せれば、麻婆丼の出来上がり。間違いない美味しさです。

たまご入り!? 進化系「名物ハムカツ」

「名物ハムカツ」M 150円、L 200円(税込)
「名物ハムカツ」M 150円、L 200円(税込)

 銀の皿が美味しさを引き立てる「名物ハムカツ」も注文。箸を入れると、たまごサラダのようなマヨネーズ和えのたまごが飛び出してきました。

 サクサクの揚げたて! 薄いハムがふんわりとたまごを包み込んでいて、クリームコロッケのような食感にも似ていました。

 食べ方は自由ですが、店主のおすすめは「ヘルメスウスター」というウスターソースをかけていただくこと。少し垂らすと、あっさりしたウスターソースがたまごの中に絡んでいき、串カツのような味わいも感じられます。マヨネーズも付けてくれたので、最後はマヨネーズでねっとり濃厚にいただき、飽きることなく堪能できました。

 食堂メニューが豊富でリーズナブルなので、飲み会の後はもちろん、朝ごはんランチにも活用したい優秀な食堂でした。

(取材・文◎道面 梓)

●SHOP DATA

堂山食堂

https://douyamasyokudo.owst.jp

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