飼い主の家を出たまま、道に迷ってしまった犬。その迷い犬と優しい女性の出会い、また飼い主の家に帰ることが決まるまでの経緯を、『The Daily Star』などの海外メディアが紹介した。
■優しい人に救われた犬
アメリカ・バージニア州で暮らす1匹の犬が、今年の夏に外に出たまま道に迷い、飼い主の家に帰れなくなってしまった。
すると、さまよっている犬を見かけた女性が保護し、家のすぐ外に眠れる場所を用意。「バター」と名付け、夜中に寒い思いをしないように電気ヒーターも設置し、大事に世話をするようになった。
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■命がけの恩返し
この電気ヒーターが少し前に故障し、発火して家に燃え移った。それに気づいたバターは逃げ出すことはなく、何度も必死に吠えて女性とその家族を起こしたという。
あわてて出てきた女性の息子が火災に気づき、庭のホースで消火を開始。ほどなくして消防隊員も駆けつけ、消火活動にあたった。
バターのおかげでけが人はなく、家へのダメージも最小限に抑えることができたという。消防隊員もバターの活躍に感動し、「バターくんがいなければ、天井まで火が達していたことでしょう」とコメントした。
■飼い主と再会へ
その後に消防士たちとバターの写真がSNS上で話題になり、実の飼い主が偶然その写真を見かけた。そして「うちの犬だ」と、すぐに気づいたという。
飼い主は急ぎ情報をかき集め、世話をしてくれていた女性との接触に成功。自分が飼い主であること、夏に行方不明になっていたこと、本当の名前が「クーパー」であることなどを伝えた。
しかし女性は、数ヶ月とはいえバターの世話をし、すっかり情が移ってバターのことが大好きになっていた。メディアの取材に応じ、「飼い主に返す」と決めたものの、複雑な心境だと明かした。
■「別れはつらい」と嘆いた女性
女性は取材に「あの子を見送るのはつらい経験になりそうです」「うちから出て行ってしまうだなんて、考えるだけで泣きたくなってしまう」「でもバターくんのために、飼い主が見つかったことを喜んであげたいと思っています」とも語った。
恩返ししてくれたバターに、大好物の肉を焼いて、お腹いっぱい食べさせてあげる予定だという女性。たまには会いに行けることを、願っているに違いない。
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