フランスイタリア合作アニメーション映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』(2022年1月14日公開)より、日本語吹替え版に声優として参加している柄本佑がナレーションとタイトルコールを担当する15秒スポットと新場面写真が解禁となった。

【写真を見る】トニオ、アルメリーナ、魔術師が力をあわせ、荒れ狂う海へと繰りだす姿に心躍る!

11月に開催された新千歳アニメーション映画祭で⻑編部門のグランプリを獲得したことでも注目を浴びている本作は、イタリアカフカと呼ばれるディーノ・ブッツァーティが自身で挿絵も手がけた幻想的な児童文学を、「ザ・ニューヨーカー」、「COSMOPOLITAN」などで活躍し、カンヌ国際映画祭やヴェネチア国際映画祭のポスターイラストを担当していることでも知られるトップイラストレーター、ロレンツォ・マトッティが自身初の⻑編アニメーション映画として映像化。日本語吹替え版には柄本のほか、伊藤沙莉リリー・フランキーが参加している。

解禁となった15秒スポットでは日本語吹替え版の語り部、ジェデオン役の柄本がナレーションとタイトルコールを担当。息子を探すクマのレオンス王の叫びから始まり、語り部のジェデオンが「涙あり、笑いあり」と不思議な物語の世界へ観客を誘う。クマたちに次々に襲いかかる試練にハラハラし、さらにレオンスの息子トニオと人間のアルメリーナ、魔術師が力をあわせて荒れ狂う海へと繰りだす姿には興奮と感動で心が躍る。なお、柄本は語り部ジェデオンと、魔術師の二役を担当。キャラクターの演じ分けにも注目だ。

あわせて解禁となった新場面写真では、シチリアを征服したレオンスが赤いマントと王冠をつけて、部下のサルペトルとなにやら政治の難しい話をしているシーンや、大公にクマが山を降りてくることを慌てて伝える魔術師、銃を持って駆け巡る人間の兵隊の姿も。檻の中にいるトニオと魔術師に一体なにがあったのか。洞窟のクマはなにを語っているのか。物語の重要なシーンを切り取った場面写真がそろった。

イラストレーターとして国際的に高い評価を得ているロレンツォ・マトッティ。彼の中に息づく2Dならではの映像を、絵画や映画に影響を受けたグラフィカルな表現でダイナミックに躍動させた美しい映像とレオンスたちの冒険を存分に堪能したい。

文/タナカシノブ

『シチリアを征服したクマ王国の物語』何やら難しい話をしている様子のレオンスと部下のサルペトル。/[c]2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM