12月15日、Meta(旧Facebook)CEO、マーク・ザッカーバーグ氏が、自社のスマートグラス「Ray-Ban Stories」のアップデートを発表した。主に音声入力機能を強化するという「Ray-Ban Stories」は、見た目はほとんどRay-Banの製品と変わらないほどスタイリッシュだが、スマートグラスとしては「ありきたり」、「目新しさがない」といった声も聞かれていた。

【画像】ザッカーバーグ氏がFacebookでアップデートを発表

 そんな中ザッカーバーグ氏は、自身のFacebookにて、音声入力機能を追加するアップデートを行うと述べた。スマートグラスの内蔵マイクスピーカー、音声アシスタントを使用した、「メッセージの送信・読み上げ、電話の発信(Messenger経由のみ)、音量の調節、音声の一時停止と再生などを、すべて音声で行えるようになる」としている。そして「これらはまだ始まったばかりだ。2022年にはさらなるアップデートが予定されている」と語った。

 これを受け米メディア『The Verge』は、「ウェアラブルデバイスとしてより便利になるだろう」としながらも、「『Hey Facebook、一時停止して』などと話しかけることは、メガネボタンを押すよりもよほど目立つ」と皮肉った。

 これまでのところ印象の薄い「Ray-Ban Stories」だが、今後のアップデートによってスマートグラス界に存在感を示すことができるのだろうか。(堀口佐知)

画像=KTLAより