AKB48平嶋夏海が“バイク女子”として活躍の幅を広げている。父親がきっかけで子どもの頃にバイクが好きになり、2017年には大型二輪免許を取得。今年初めには大型バイクを購入し、10月には自身のYouTubeチャンネルをバイクに特化したものにリニューアルしている。YouTubeの「はしれ!なっちゃんねる」では、大型バイクのカスタムや“汗だく4時間耐久レース”の様子、ツーリングなど、多岐にわたるバイク動画を発信する平嶋。カワサキのバイクで発進するショート動画が40万以上再生を記録するなど、好調な理由について「低身長とのギャップがウケたのかもしれません」と分析した。

【写真】サイズ比のギャップに驚愕…!平嶋夏海×バイクライフ写真館

■“バイク好き”のきっかけは父親、大型二輪免許も取得

――はじめに、バイクが好きになったきっかけを聞かせてください。

父がバイク好きで、小学校の頃からタンデムでツーリングに連れて行ってもらっていました。でも、その時から、後ろに乗ってるだけじゃつまらなくて。大人になったら父と2人で走りたいとずっと思っていたんです。それで高校卒業と同時に教習所に通い始めて、中型免許を取得しました。

――その後、2017年には大型二輪免許も取得されますよね。

もともと、大型免許を取る気はなかったんです。中型免許さえあれば、休日のツーリングなどを十分楽しめていたので。でも、バイク関連のお仕事が増えてきて、色々な大型バイクを見る中で、自分も乗りたくなってきたんです。

――バイクに乗ることについて、ご家族は心配されないんですか。

父は若い頃は軽装備でたくさん怪我をしたらしくて。だからこそ、私には安全に乗って欲しいということで、ヘルメットやグローブはちゃんとしたものを身に付けて、パンツ、ウェアはプロテクターが入ったものを着用するように言われています。万が一、私が怪我でもしたら、お母さんに怒られちゃうということもあって、心配してくれているみたいです(笑)。

■「父親と一緒に楽しめるんじゃないかな」初バイクを選んだ理由

――これまでのバイク遍歴を教えてください。

最初は父が用意してくれたシルバーのホンダVTR250」に乗っていました。でも当時は二十歳になったばかりで、父とお出かけするより友だちと遊ぶのが楽しくて。あまり使用していなかったから父が売っちゃったんですよ。その直後に私が「やっぱりもう一回、バイクをちゃんと乗りたい」と言い出したので、父が2台目の赤いVTRを購入してくれたんです。あと、父が私の乗れるサイズ・排気量のホンダ「VRX400」を所有していて、それにも乗っていました。最近は、今年の初めに自分で購入した「モトグッツィ V7 III Racer 10th ANNIVERSARY」をメインに乗っていますね。

――初めて自分で買ったバイクが「モトグッツィ」なんですよね。

そうなんです。以前から大型バイクを購入したいと思っていて、そのことを周りのスタッフの方々に相談していたら企画を組んでくれたんです。その企画でたまたま用意されたのが、「モトグッツィ」でした。初めて乗車した時から自分の中で「いいな」と好印象でしたし、見た目もいい。きっと、私がこれを持っていたら仕事で活かせる機会も多いだろうなと想像が膨らみましたね。それに、せっかくなら父が乗ったことのないようなバイクを買ったほうが2人で一緒に楽しめるんじゃないかなとも考えて、購入することにしました。

――愛車として乗り回してみていかがですか。

とってもいいですね。乗っていると、色んな人から「それ選んだんだ。いいね」と言ってもらえています。「モトグッツィ」は外国車の中でもどちらかと言えばマイナーな部類に入りますが、逆に周りと被らないところに魅力を感じています。

■YouTubeで“バイク動画”を発信 好評の要因は「ギャップがウケたのかも」

――YouTubeチャンネルが今年10月からバイクに特化したチャンネルにリニューアルされましたが、その理由をお聞かせください。

YouTubeチャンネルを立ち上げたのは去年の8月で、外出自粛で家にいるしかなかったから始めたんです。最初のうちは「モーニングルーティン」とか「質問コーナー」とか、家の中でできることを中心に投稿していたんですけど、徐々にコロナ禍が落ち着いてきて、ツーリングなどに出かけやすい状況になってきました。それに、ためしにバイク関連の動画をアップしてみたら反応が思いのほか良くて。だったら、バイクのことに特化したほうがより多くの人に楽しんでもらえるんじゃないかと思い、今の形にしました。

――実際、平嶋さんのチャンネルにおけるバイク関連の動画は再生回数も好調ですよね。

うれしいですね。特にカワサキのバイクで発進するショート動画が40万以上再生されていて、びっくりしました。身長が低いのもあって、乗るまでがたどたどしいというか。自分の中では全然そんなつもりないんですけど、見てくださる方にとっては「よいしょ、よいしょ」とすごい一生懸命動かして、乗り始めたら意外にちゃんと走っているので、そのギャップがウケたのかもしれません。

■“趣味・バイク”が仕事になって「本当にラッキー」ファンからは「免許を取りました」

――そもそも、趣味であるバイクがお仕事になると思っていましたか。

いえ、まったく思っていませんでした。「あれ?これ仕事になるんだ」みたいな感覚でした。好きなことを仕事にできて、本当にラッキーですし、好きなことだからこそ、楽しんで取り組めています。たとえば、プロライダーの方とお話しするお仕事でも、もし私がまったくバイクに興味がなかったら「誰だろ?この人?」ってなってたと思うんですよ(笑)。でも、ちゃんと「すごい方だな」と心から尊敬しているからこそ、どんどん質問が出てくるし、会話も弾むんですよね。

――“バイク女子”であることを積極的に発信するようになって、ファンの反応はいかがでしょうか。

ファンイベントなどで「バイク雑誌を見て知りました」とか「なっちゃんきっかけで免許を取りました」みたいな方が増えましたね。

――今後YouTubeでやってみたいことをお聞かせください。

佐賀まで行って、「釣りよかでしょう。」さんのメンバーとコラボして、一緒にツーリングしてみたいです。今までYouTubeで公開したツーリング動画は日帰りがほとんどで、遠くへ行ったとしても、山梨、新潟、福島、長野がやっと。だけど、九州の方のモトブログを見ていると、景色が本当にきれいなので、そういう本州から離れた九州や北海道などをいつか思う存分走ってみたいですね。

文=こじへい

平嶋夏海とバイク/※提供写真