漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2021』(ABCテレビテレビ朝日系)が12月19日生放送され、錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)が17代目チャンピオンに輝いた。BiSHや豆柴の大群を手掛けるサウンドプロデューサー・松隈ケンタがTwitterで“いいね!”を意味する親指を立てるサムズアップの絵文字とともに「泣きました まさのりさん、渡辺さん 本当におめでとう」とメッセージを送った。実は以前に番組企画で錦鯉が歌う楽曲をプロデュースした縁がある。

昨年の『M-1』決勝で4位だった錦鯉松隈ケンタはその時に錦鯉を初めて見たそうだ。今年2月20日放送の『あるある発見バラエティ 新shock感 それな!って言わせて』(テレビ東京系、2021年3月終了)で特別企画「人気芸人が作詞&人気アーティストが作曲で1曲作ってみた」に出演した松隈が、YouTubeチャンネル「松隈ケンタ」にアップした『【芸人】錦鯉さんとのコラボについて語ります!』で触れている。

クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」の楽曲を錦鯉とコラボして作ることになり、松隈ケンタがサウンドプロデュースを担当。Makuakeと打ち合わせを行った錦鯉から話を聞いて曲を書き上げたのが、『俺たちの幕開け』(作詞:錦鯉&松隈ケンタ 作曲:松隈ケンタ)である。

松隈ケンタは地元福岡県で2002年にロックバンド・Buzz72+(バズセブンツー)を結成。2005年にメジャーデビューするが松隈は当時25歳でバンドマンとしては遅い方だったという。35歳頃までは音楽で食べていけず、デビューから15年でようやくプロの作曲家として活動できるようになったそうだ。今では音楽プロダクション・WACKでマネジメントを行い、所属アーティストの他にも中川翔子DISH//などに関わって数々の楽曲をプロデュースしている。

昨年の『M-1』を見て錦鯉を知り、当時長谷川雅紀は50歳手前で渡辺隆も40歳過ぎの遅咲きであることにシンパシーを感じたという松隈。コラボのオファーがあった時は感動して「これは僕がやるしかない」と二つ返事で引き受けたそうだ。“錦鯉”というアーティストが“Makuake”という曲を歌うイメージなので、コミカルにならないよう錦鯉に伝えたところ「真剣に取り組んで頂いて嬉しかった」という。

YouTube動画では、松隈自らギターの弾き語りで『俺たちの幕開け』をカバーしている。このたび錦鯉が『M-1グランプリ2021』で優勝したことから「まさのりさん、渡辺さん 本当におめでとう」とツイートした松隈は、楽曲の一節を用いて「故郷に錦を飾りましたね カッコいいです」と呼びかけた。

ちなみにテレビプロデューサーの佐久間宣行氏は、『M-1』の結果を受けてTwitterで「仕事した人みんなが好きになるコンビ。仕事すればするほど好きになるコンビ。錦鯉、本当におめでとうございます」と評している。年末から正月にかけて放送・配信されるいくつもの番組で錦鯉に出演してもらったのは「これはただ好きだからです」というほど買っており「全部超くだらない企画。そこでも錦鯉は最高です」とつぶやいて先見の明があることをうかがわせた。

錦鯉は優勝会見で「漫才」について聞かれると、渡辺が「今までは『仕事』と答えてたんですけど、仕事以上のものになりそうです」とコメントすれば、長谷川は「ここからも漫才は続けていく。年齢や芸歴こそいってますけどここからがスタート!」と意気込んでいた。松隈ケンタや佐久間宣行氏が見込んでいるだけにどんなポテンシャルを発揮するか楽しみだ。

画像は『M-1グランプリ 2021年12月19日付Instagram「M-1グランプリ2021王者」』『松隈ケンタ 2021年12月19日付Twitter「泣きました まさのりさん、渡辺さん 本当におめでとう」』『唐橋ユミ 2021年12月19日付Twitter「錦鯉さん、M-1優勝おめでとうございます!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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