コロナ禍によってマスク着用が習慣となった今、自分の口臭やネバつきなど口内の不快感を覚える方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、「L8020乳酸菌」を通じた歯の健康維持を提唱する、「L8020協議会」が発表した口内環境に関する調査の結果から、オーラルケアの大切さと歯周病などの予防策について紹介していきます。

口の不快感の原因はジンジバリス菌だった!?


まずL8020協議会は、実際にマスク着用によって口内に不快を感じている人が多いのかを確かめるため、全国の50歳以上75歳以下の男女624名を対象に、「マスク着用による口腔内環境に関する意識調査」を実施しました。この調査からは、2人に1人がネバつきを、4割の人が口臭の悪化・口腔内の渇きを実感していることが分かりました。

「お口のネバつき」や「口臭」の原因には、歯周病菌が関係していると言われています。この意識調査結果から、歯周病菌の中で、もっとも人体に悪い影響を与えるとされるジンジバリス菌の保菌についても調べる必要があると考えたL8020協議会は、「口腔内のジンジバリス菌保菌検査」を実施しました。

50歳から75歳の男女226人を対象に検査を実施したところ、50歳以上の2人に1人(54%)からジンジバリス菌が検出される結果となり、「お口のネバつき」や「口臭」を実感された方とほぼ同等の割合となりました。つまり、マスク着用によって口内に不快を感じる方は、口内に歯周病の原因となるジンジバリス菌を保菌している可能性が高いということが分かったのです。

※陽性=保菌している 陰性=保菌していない

歯周病だけでなく全身疾患も引き起こすジンジバリス菌

ジンジバリス菌は、10~20種類ほど確認されている歯周病菌の一種で、数百種類いると言われている口腔常在菌の中でもっとも病原性を示している菌とされ、歯と歯茎の隙間に付着した歯垢(プラーク)内で増殖し、歯周病を引き起こす可能性があります。さらに、ジンジバリス菌は、歯周組織の炎症を助長するだけでなく、糖尿病や非アルコール性肝炎、動脈硬化症などの全身疾患を増悪させることが知られています。

全身疾患を予防するためにはオーラルケアが必要

次に、協議会は、ジンジバリス菌の保菌者を50歳~70歳未満の男女114名を対象に調査を実施しました。対象者を、口腔内環境改善の効果が期待される「L8020乳酸菌」を含有する①ヨーグルトの摂取、②タブレットの摂取、③ハミガキジェルでのブラッシング後に洗口液を使用、④摂取や製品を使用しないに分け、2週間後に、口腔内の菌数にどのような変化が見られるか調べました。

「L8020乳酸菌」は、広島大学歯学部 二川浩樹教授によって発見された乳酸菌です。むし歯菌・歯周病菌を殺滅し、善玉菌の増加を促すことにより、口内フローラを維持して口腔内環境の改善に効果があることがすでに明らかにされています。

調査の結果、④のL8020乳酸菌を摂取または製品を使用していない人は菌数の減少に有意差がなかったのに対し、①②③の人は、ジンジバリス菌数が約44%となり、優位に減少したことが分かりました。

この結果から、歯周病を予防するためには、L8020乳酸菌を含む食品の摂取や代謝物を応用した製品などが非常に有効だということが明らかになったのです。

しかし、口内の悪玉菌を殺滅するだけなら一般的な殺菌剤を使用しても良いのではないかと思う方もいるでしょう。「L8020乳酸菌」の摂取と、一般的な殺菌剤を使ったオーラルケアの違いは、「善玉菌を殺滅するかどうか」にあります。腸内と同様、口腔内にも口内フローラと呼ばれる多くの常在微生物が存在して、我々の口腔の健康を守っているといわれています。一般的な殺菌剤を継続的に使用していると、殺菌効果によって善玉菌まで殺滅してしまう可能性が高いそうです。その点、L8020乳酸菌は、歯周病菌やミュータンス菌のような悪玉菌を殺滅する効果があるだけでなく、善玉菌を守る作用もあるそうです。つまり、L8020乳酸菌を継続的に使用することで、口内が善玉菌優位になることが期待できるということです。

体の健康はオーラルケアから!

疎かになりがちなオーラルケアですが、今回の「L8020協議会」の調査によって、歯周病菌の恐ろしさとオーラルケアの大切さが改めて明らかになりました。

歯周病動脈硬化症などの予防のためにも、オーラルケアを継続することが重要といえます。いつもの歯磨きなどにプラスしてL8020乳酸菌を含む食品の摂取や製品を選んでみるところから始めてみませんか?

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

マスクで口臭やネバつきが気になる人は要注意!歯周病菌を保菌しているかも??