11月末に海外で発生したオミクロン関連ニュースの影響で、回復基調にあったお出かけ市場の先行きが不透明となっていますが、今時点ではそれほど混乱をきたす事態にはなっていません。今回は、世の中のおでかけ意欲がオミクロン株にどの程度の影響を受けているのか、また来年スタートする予定のGo To 2.0への関心状況がどのようになっているのか等について分析してみました。
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以下、2021年11・12月のおでかけ市場レポートを一部抜粋したものになります。

《トピックス》

  • 12月前半はオミクロン株の影響でお出かけ意欲が少し減退
  • 屋内外の施設へのお出かけ意欲にもややマイナス影響
  • Go To 2.0の利用意向は84%、実施されるまで旅行控えする人も半数
  • お出かけ市場レポート総括

オミクロン株の影響でお出かけ意欲が少し減退
以下グラフは、昨年4月からのいこーよサイト閲覧数(お出かけ施設ページのみ)と、2019年(コロナ前)の閲覧数を比較したもの(2019年を100%として)です。11月に対2019年で98%と大きく回復したにも関わらず、12月(前半)はオミクロン株の影響で90%まで減少しています。
出典:Google Analyticsより
※直近の12月のデータは、分析時点の12月中旬までのデータを使用。
※2021年3月以降は、昨対比ではなく、新型コロナの影響を受けていない2019年3月~2020年2月のデータをベンチマークとして比較。

続いて、いこーよサイトの回遊率について。以下グラフは、2020年4月からのいこーよサイト内の回遊率(サイト内の複数のページを巡って閲覧する率)を、コロナ前の2019年と比較したもの(2019年を100%として)です。回遊率が高いほどユーザーのお出かけ意欲が高く、複数の施設からお出かけ先を積極的に検討していることを表します。このデータでも、12月(前半)はやや対2019年比が下がり、86%に留まっています。
出典:Google Analyticsより
※直近の12月のデータは、分析時点の12月中旬までのデータを使用。
※2021年3月以降は、昨対比ではなく、新型コロナの影響を受けていない2019年3月~2020年2月のデータをベンチマークとして比較。

屋内外の施設へのお出かけ意欲にもややマイナス影響
新型コロナ感染リスクに対する危機感については、それほど大きな影響は受けておらず、「とても怖い」「少し怖い」はむしろ10月と比較して減少しています。第5波が収束してきてからは重症者や死者数等がそれほど増えていなく、受け止め方は比較的落ち着いています。
出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより
しかし、屋内施設へのお出かけ意向をみると、増えつつあった「積極的に遊びに行きたい」「遊びに行きたい」の割合が12月ではやや減少しています。ただし、調査は12月前半に実施されており、オミクロン株の情報がまだ多く入ってきてない状況下での結果であるため、現在においてはそれほど意欲低下はないと思われます。
出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより
同じく屋外施設へのお出かけ意向についても、「積極的に遊びに行きたい」「遊びに行きたい」という回答が減少しており、オミクロン株の影響が表れています。ただし、こちらも屋内施設の結果と同じく、12月前半に調査を実施しているため、まだオミクロン株の情報が少ない状況下での結果であり、現段階ではそれほどお出かけ意欲は低下していないと推測しています。
出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより
最新の状況をみると、オミクロン株への関心が著しく低下しました。12月前半では急激にオミクロン株への関心が高まりましたが、現在はかなり落ち着いています。(詳細は2021年11・12月のおでかけ市場レポート https://research.iko-yo.net/report/5834.html に掲載)

Go To 2.0の利用意向は84%、実施されるまで旅行控えする人も半数
来年からスタートするGo To2.0の利用意向について聞いてみました。Go To 2.0を「利用する予定」という人は22%、「未定だが利用したいと思う」と合計すると84%となり、利用意向は非常に高いことが分かりました。
出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより
Go To 2.0が旅行の計画にどのように影響するのかについて聞いたところ、53%もの人が「Go To 2.0が実施される時期まで待って旅行する」と回答しています。反対に、「(混雑などを避けて)Go To 2.0が実施される前に旅行する」という人も1割程度いますが、旅行控えをする人の方が圧倒的に多いという結果になりました。
出典:いこーよ12月ユーザーアンケートより

お出かけ市場レポート総括
12月前半はお出かけ意欲へのオミクロン株の影響が色濃く出ましたが、幸い後半から落ち着いている状況となっています。お出かけや旅行への意欲は今のところ11月と同程度で、オミクロン株などに関する新しい情報を確認しながら、行先などを検討している状況ではないかと推測されます。

一方、Go To 2.0への関心は非常に高く、84%もの人が「利用したい」と回答しています。実施されるまで旅行を控えるという人も多く、来年に実施が予定されているGo To 2.0が予定通りスタートするのか、いつスタートするのかという情報が待たれている状況と思われます。このユーザーの旅行への意欲、期待をうまく汲み取り、ユーザーにも観光業界にも良い機会としたいところです。

■2021年11・12月のおでかけ市場レポート全文はこちらから
https://research.iko-yo.net/report/5834.html

■その他のいこーよ総研の記事
・2021年11月公開分(10・11月分データ)「11月のお出かけ状況と年末年始の旅行・帰省予定について」
URL:https://research.iko-yo.net/report/5679.html
・2021年10月公開分(9・10月分データ)「新型コロナ第5波収束後のお出かけ状況とワクチン検査パッケージ利用意向について」
URL:https://research.iko-yo.net/report/5475.html
・2021年9月公開(8・9月分データ)「新型コロナ第5波の影響による8月~9月のおでかけ状況について」
URL:https://research.iko-yo.net/report/5261.html

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