2022年1月2日(日)に放送される「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」(夜9:00-11:30、TBS系)の制作発表会見が都内で行われ、主演の綾瀬はるかをはじめ、竹野内豊佐藤健上白石萌歌、井之脇海が和装で登壇した。同作は、キャリアウーマンの亜希子(綾瀬)が、8歳の娘を持つ男性に突然プロポーズされ、結婚してからの10年間の日々を描いた物語。

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今作では、義母・亜希子が再建した企業が“ハゲタカファンド”に乗っ取られるものの、そのボスは亡くした夫(竹野内)そっくりの人物だったという衝撃の直後からスタート。“ハゲタカ”へのリベンジと、夫そっくりの男への感情で揺れ動く亜希子。そんな義母を娘のみゆき(上白石)は成長した大人の眼差しで見守る…というストーリーだ。

綾瀬はるか、衣装を身にまとうと「スッと亜希子さんになれました」

2020年に放送されたスペシャル版以来、約2年ぶりに亜希子を演じた綾瀬は「久しぶりに眼鏡とスーツとアタッシュケースを持ったら、体が覚えているみたいでスッと亜希子さんになれました」とコメント。また、亜希子の特徴的な“動き”については「(今作も)高いヒールを履きながら、“カツカツカツ”と同じリズムで歩きました」と笑顔を見せた。

また、亜希子の亡き夫にそっくりな“ハゲタカ”岩城良治を演じる竹野内は「振り返ってみると一つの作品の中で二つの役をやる経験がなかったので、新鮮な気持ちで演じました。今回は皆さんを振り回すポジションだったのですが、ちゃんとできたか心配です」と語り、意外な本音を明かした。

佐藤は、普段あまり演じることのない“愛されバカ”なキャラクター、人気ベーカリー店長・麦田について「今回は麦田的に一番やらかしてしまうんですよ」と話すと横から綾瀬の笑い声が。すると、佐藤も笑いながら「麦田を温かい目で見守りながら“お前何やってるんだ!”とテレビの前で突っ込んでもらえたらと思います」とコメントした。

さらに、“今までとは比にならない”と語る今作での麦田の行動は、良治(竹野内)が原因だと明かした佐藤は「良治さんは乗せるのがうまいんです。乗せられた結果、やってしましましたね(笑)。悪い人です」と話すと、竹野内は「本当に気持ちよく乗っていただいて楽しかったです」と返し、仲睦まじい様子をのぞかせた。

■井之脇海、念願の“学ラン卒業”と生まれた“戸惑い”

のんびり屋な亜希子の義娘・みゆきを演じる上白石は「子どもみたいに照れたり、ドキドキしている亜希子さんを初めて見たので、そんな亜希子さんの表情にもぜひ注目してください」とアピール。

また、ようやく学ランを卒業できたと語る井之脇は「僕は綾瀬さんと逆で、衣装合わせのときに衣装が学ランじゃなかったので“あれ、大樹ってどんな感じだったっけ”ってなったんです」と苦悩を明かし、「でも、現場で皆さんのお顔を見たら“こんな感じだったな”と思えたので、懐かしい気持ちを思い出しながら演じていました」と話した。

上白石萌歌「7時からジェットコースターに…」ハードな撮影秘話を告白

撮影中に印象的だったことを問われると、佐藤は「良治さんは“ハゲタカファンド”のマネージャーなんですね。そのことを亜希子に説明された麦田は、その言葉知らないので“ハゲ!?”と言うんですがそのフレーズに綾瀬さんが小2くらい笑っていました」と明かし、綾瀬が照れた様子を見せる場面も。

さらに、佐藤は完全に笑いのツボに入った綾瀬について「本番中も笑っていましたよ、こっちは一生懸命やっているのに」と本音を漏らすと、綾瀬は「すみませんでした…」とマイクを通さずに謝罪し、笑いを誘った。

また、上白石は「綾瀬さん、竹野内さんと遊園地で撮影をしたのですが、朝7時ぐらいから一番怖いジェットコースターに4回連続で乗りました」とハードな撮影の裏話を告白。すると竹野内が「ものすごく寒かったんですが、お二方(綾瀬と上白石)が何度もジェットコースターに乗っていて“若いな”って思いました」とコメントし、亜希子の夫であり、みゆきの父親である良一のような優しい笑顔を見せた。

会見の終盤では新年にちなみ、綾瀬が書初めに挑戦することに。綾瀬が書いた文字は、キャストで話し合って決めたという「楽」の一文字。文字を書き終えた綾瀬は「すごく楽しい作品になっていると思いますということと、皆さんにお正月を楽しんでほしいという願いを込めてみんなでこの文字に決めました」と力強くコメントした。

■「義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル」あらすじ

2020年の年明け。義母・亜希子(綾瀬はるか)の手腕により再建に向かっていた大阪の企業・ゴルディックが乗っ取りに遭う。新しいオーナーは、外資系ファンドのボス。企業を安値で買収し、株式や資産を高値で売りさばいて大金を得る、いわゆる“ハゲタカ”である。

しかし、憎き相手に対面したはずの亜希子は、彼の姿に言葉を失ってしまう。リベンジすべきその男・岩城良治(竹野内豊)は、他界した夫・良一(竹野内豊、2役)と顔が瓜二つだったのだ。

ハゲタカ”良治が買収の標的にするのは、まさかのベーカリー麦田。ある新事業が功を奏し、売り上げを順調に伸ばしていたベーカリー麦田だが、日本一のパン屋を目指す店長・麦田章(佐藤健)の能天気な野望につけ込み、大手製パン会社との合併を画策していたのである。

麦田の営業部長である亜希子は、明らかに裏がありそうな良治の提案にNOを突きつけるのだが、その心はかすかに揺れ動いていた。

この買収劇には、“ハゲタカ”へのリベンジ、恋、亜希子へ思いを寄せる麦田も巻き込んだ三角関係、どんな展開が待ち受けているのか。そんな大人たちを、相変わらずの笑顔で見守るみゆき(上白石萌歌)は、誰よりも亜希子の幸せを望んでいた。

制作発表会見に出席した井之脇海、佐藤健、綾瀬はるか、竹野内豊、上白石萌歌(写真左から) /※2021年ザテレビジョン撮影