学校・校庭

クリスマスを前に、思い切り楽しもうと考えた小学生たち。しかし思いもよらない事故が発生し、複数の児童が死亡したことを、『New York Post』『9News』などの海外メディアが報じた。


■舞い上がった遊具

オーストラリア・タスマニアの小学校で、クリスマス前の授業終了を祝うイベントが開催された。

空気で膨らませたプラスチック製の城なども用意され、子供たちは大興奮。何人も中に入り楽しんでいたがいきなり強風が吹き、遊具ごと宙に浮かび上がる想定外のアクシデントが発生した。

舞い上がった遊具は、約10メートル下に落下。中にいた児童たちも地面に叩きつけられ、悲鳴があがった。


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■児童たちが犠牲に

この事故で児童5名が死亡した。また複数の児童が負傷し病院で手当を受けており、重傷を負った児童もいると複数メディアが報じている。

救急隊が小学校に急行し、ヘリコプターも出動するなど大変な騒ぎとなったことから、警察は「学校に近寄らないでほしい」と地域住民に呼びかけた。

■カウンセリングの手配も

警察は「悲劇が起きました」と声明を発表。保護者たち、また現場で大惨事を目の当たりにした救急隊員たちも大きなショックを受けたため、カウンセリングを受けられるよう手配するという。

また警官たちも動揺が激しかったらしく、取り乱しながら支え合う姿が目撃されたという。


■責任の所在は…

遊具がしっかりと地面につながれていたのか、また風がどれほど強かったかについても、警察が調べを進めている。

楽しいはずのイベントで複数の児童が亡くなるという事態となり、地域住民からも「犠牲者のご家族の悲しみを思うとやりきれない」といった悲しみの声が多くあがっている。学校の責任が問われる可能性など、今後についてはまだ報じられていない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

小学校のイベントで大惨事 遊具が強風で吹き飛ばされ児童5名が死亡