中国の高速鉄道は2008年の開業以来、ほんの10年あまりの間に全国に高速鉄道網を張り巡らし、2021年には100万人都市の実に95%以上をカバーしたと報じられた。中国メディアの百家号は17日、中国高速鉄道がいかに素晴らしいか自賛する記事を掲載した。

 記事はまず、高速鉄道の歴史は日本、ドイツフランスによって切り開かれたが、技術的に大きな格差のあった中国は見事な「反撃」であっという間に追い越したと主張した。今では営業距離でも技術でも、世界の高速鉄道をリードする存在になっていると胸を張った。

 しかし、そのため「海外から嫉妬」されていて、「お金を積んで高速鉄道を造っている」、「技術は日独仏に依存している」などと言われているが、これは「言いがかり」なので信用しないようにと主張している。

 記事は、確かに開発初期には海外から高速鉄道技術を学んだものの、今はほとんど国産化していると主張した。最新の「復興号」の国産化率は95%以上に達しているとし、残りの5%も国内生産できるだけの技術はすでに持っていると主張している。

 一方、これまで日本の新幹線は評判が高かったが、英国へ輸出した車両が初日から水漏れを起こしたことや、新幹線車両の台車に亀裂が見つかるなどの問題が起きていると記事は指摘した。そして、インドなど海外で受注したプロジェクトもいまだに完成していないのに対し、中国の海外プロジェクトは順調だと主張した。

 記事は、新幹線よりも中国高速鉄道の方が優れていると言いたいようで、中国人にとって高速鉄道は、それだけ国民に自信を与える「名刺」となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

「言いがかり」が多い! 中国高速鉄道は「海外から嫉妬」されている=中国